イヤイヤ期に泣き叫ぶ息子に参っていた るしこ(@39baby_com)さんが描いた漫画が話題を呼んでいます。泣き声による近隣への騒音被害に気にしていた時、出会ったお隣さんに「子どもの声、うるさくないですか?」と尋ねると、「そう!それ!ずっと言おうと思ってたの!」と返事が返ってきます。るしこさんが「ヒーーッ!すみませんすみません」と身構えたところ、お隣さんの女性から思わぬ言葉をかけられます。漫画を描いた るしこさんに聞きました。
全っっっ然気にならない!!
るしこさんの息子さんは2歳のころ、イヤイヤ期真っ最中で「イヤーッ!」「もっと遊びたかったのにィ-!」と床にひっくり返って泣いたそうです。るしこさんは「これって隣には丸聞こえじゃない?」「虐待してると思われてそう」「耳も頭も痛い…」と心身ともに疲れ果てていました。
そんなとき、道ばたでお隣に住む女性に出会い、「あの…子どもの声、うるさくないですか?」「全部ヤダヤダでお風呂もごはんも大騒ぎで…」とギャン泣きが迷惑になっていないかうかがいます。
するとお隣さんの女性は「全っっっ然気にならない!!」と笑顔で騒音被害を否定しました。お隣さんは既に息子3人がひとり立ちし、るしこさん家から聞こえる泣き声を夫婦で微笑ましく聞いていたといいます。
救われる思い
お隣さんは「だけどお母さんは気にしてるんじゃないかってずっと思ってたの。私がそうだったから」とるしこさんへの気遣いがあったことを明かします。「でも突然『お宅のお子さんうるさくないですよ』って嫌味みたいじゃない」
「安心してくださいね。子どもの声が聞きたい!って人もいるって伝えたくて」。お隣さんの優しい言葉に、るしこさんはうれし涙がこみ上げました。
ーーお隣さんとは顔を会わせたら言葉を交わす間柄なのでしょうか。
「以前から、家族みんな仲良くして頂いています」
ーー「子どもの声が聞きたい!って人もいる」と声をかけられました。
「楽しそうな声はともかく、騒いだり泣いたりしている声は迷惑だとばかり考えていたので、とても救われる思いでした」
「それまでは、子どもが泣き叫ぶたびにご近所への迷惑が気になって、さらに余裕がなくなっていました。聞こえてないはずはないし、きっとうるさいはずです。
それでも母親であるわたしの気持ちを汲み取って、声をかけてくれたお隣さんのやさしさを受けて、かなり気持ちが軽くなりました。子どもの癇癪(かんしゃく)にもいくらか余裕を持って応対できるようになりました」
他の子のギャン泣き気にならない
ーー子どもの泣き声に悩んでいる親御さんも多いと思います。
「自分の子どもがイヤイヤ期を過ぎたから思えることですが、本当に他の子のギャン泣きって気にならなくて…。お店でひっくり返って泣いてる小さい子を見ると、大変微笑ましい気持ちになります。
当時のわたしのように必要以上に周囲への迷惑だと思い詰めてしまう方に、意外とよそのお子さんのギャン泣きは気にならないよ、むしろ懐かしくてニコニコしてしまうよ!とお伝えしたいです」
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今回の隣人のように、るしこさんが子育て中に受けたちっちゃなやさしさを描いたコミックエッセイ「ちっちゃなやさしさに、今日も救われてます るしこの子育て日記」がKADOKAWAから出版されています。ご興味のある方はそちらもチェックしてみてください。