「スーパーの刺し身の下に入っているシートの正式名称は「ドラキュラマット」って言うんですが、「血を吸うっていったらドラキュラやろ」って安直に決めた感ほんとすき」と、投稿された1枚の画像。
そこには、パック販売の刺身の下に敷かれているアレの姿が…。そう、刺身以外にもお肉の下に敷かれているおなじみのアレ…の名前です。
高知の名産品を直送するオンラインショップ「高知かわうそ市場」の公式ツイッターアカウント(@kawausoichiba)が投稿した内容がちょっとした話題となっています。同社の担当者曰く、ドラキュラマットという名称を知ったのは約2年前。「高知かわうそ市場」へ出品している漁師さんを取材したときだったといいます。
漁師さんが仲間に「ドラキュラマットが足りんなったき、買わないかんで」というのを話しているのを聞き、いったいなんのことかわからなかったという「高知かわうそ市場」の担当者。そのシートの名前だと教えてもらって、衝撃を覚えたと言います。
この投稿を読んだユーザーも「吸血シートやなかったんや」「カッコいいな」「φ(.. )メモメモ☆」などの声が上がっています。
ドラキュラマットを開発し、製造・販売を行う株式会社三和コーポレーションの担当者にドラキュラマットについて話を聞きました。
――どのような経緯でドラキュラマットと名付けられたのでしょうか。
「1984年創業当時、自社で開発していた吸水紙を“ドラキュラ=血を吸う”という発想で“ドラキュラマット”と命名し、販売しました。ネーミングを考える際、他の候補名はなくドラキュラマット一択でしたね」
――食品包装資材業界では浸透しているネーミングなのでしょうか。
「そうですね。弊社以外にも同じような吸水・吸血シートを製造しているメーカーもありますが、ドラキュラマットという名前は一度聞いたら忘れないぐらいインパクトがあるので、食品包装業界では広く使われていると思います」
――今までにドラキュラマットのような資材はあったのでしょうか。
「それまでは不織布のみの単層品の吸水紙はありました。ドラキュラマットはフイルムと不織布を貼り合わせた2層品吸水紙となっています。この2層構造により、生鮮食品からでたドリップを素早く吸水し、再びドリップが商品に逆戻りしないようになっています。ドラキュラマットは食品の鮮度を保つのになくてはならない資材だと自負しています」
――ドラキュラマットは一般でも購入できますか?
「はい、可能です。ネットやお近くの食品包装資材取扱店でご購入いただけます」
ドラキュラマットを製造・販売する「株式会社三和コーポレーション」は、1984年に大阪府豊中市で創業した食品包装資材メーカーです。「固有の発想や技術を市場に合わせ、新たな仕事を生みだす」をモットーにした事業展開が、ドラキュラマットのように業界に広く浸透する製品を生み出したのかもしれません。
ドラキュラマットというネーミングに衝撃を受けたという高知かわうそ市場の担当者も「Twitterでは安直とコメントしましたが、“吸血マット”と聞くとなんだか不潔な印象があるので、“ドラキュラマット”の方がキャッチーでどこかかわいい感じがして良いネーミングだと思います」とコメントしています。
1度聞いたら忘れられないくらいインパクトのある“ドラキュラマット”。「あの刺身の下に敷いてる紙」と言うよりも、タイミングよきときに使えたら、「何それ!」って会話が広がりそうですね。
■株式会社三和コーポレーション公式HP https://www.sanwaweb.co.jp
■株式会社三和コーポレーションオンラインストア https://sanwaweb.com/
■高知かわうそ市場公式Twitter https://twitter.com/kawausoichiba