映えて、食べられる花束が話題、中身はクレープ 好きな写真もクッキープレートにできると人気

八木 純子 八木 純子

 先月、お目見え以来、話題を呼んでいるのが「花束クレープ」。ケーキのようにカットする必要がなく、その場でみんなで食することができると、誕生日やお祝い、記念日、そして、クリスマス用として注目を集めている。製作したのは、大阪府枚方市にある無添加クレープ専門店「ライオンクレープ」。経営者の大西あかねさんに話をお聞きした。

コロナ禍でも安心して食べられるクレープを

 大西あかねさんは3歳と1歳のお子さんをもつお母さん。クレープ店を出店する時、考えたのが「小さな子どもでも安心して食べられるものにしたい」。そのため「ライオンクレープ」は無添加にこだわり、水と油のように混じり合わないものを混ざりやすくしたり、ホイップクリームなどにボリュームを持たせたりする食品添加物の乳化剤は一切、使っていない。食材も100%動物性の北海道産生クリームなどにこだわってきた。生地も添加物は使用せず、北海道産牛乳、薄力粉、強力粉、卵、グラニュー糖のみで作っている。

 味は甘過ぎない生クリームが美味で、薄力粉と強力粉をバランスよく混ぜ合わせた生地はモチモチとした味わいだ。そのクレープを使って、バースデーケーキのようにお祝いができないかと考えてきたという。

 「コロナ禍になって、ケーキを切ったり、とりわけたりしづらい時代になりました。そこで、思いついたのが、この花束クレープだったのです」

 クレープを花束のようにすれば、見た目もインパクトがあり、食べる時は、ひとつずつ独立しているため、その場でナイフやフォークなしに食べることが可能なのだ。加えて、アイシングクッキーでメッセージを添えれば、メッセージも一緒に食べることができると思いついたのだ。

メッセージとともに写真入りクッキープレートが大評判

 そこで、メッセージプレートも他にないものにしたいと考えたといい、アイシングクッキーのベースは地元のお菓子屋さんに製作を頼み、上に描く絵や写真は「ライオンクレープ」側が担当。そのために、画像を取り込むための食用インクを使用したプリンターを思い切って購入した。

 「試作品で我が子の写真をアイシングクッキーにプリントしました。これならみなさんにも喜んでもらえると思ったら、やはり追加のクッキープレートの依頼が多く、彼や彼女から子ども、愛犬、愛猫などさまざまな写真が送られてきています。中には、写真だけでなく、手描きのイラストなど贈る側の思いがこもっていて、感動しますね」

クレープ7本で花束に 見た目も“映える”と好評

 「花束クレープ」は7本入り(お祝いプレート付)で5000円(税込)。前日までの予約だが、お祝いプレートがないなら当日でも製作してくれるとのこと。実際に「花束クレープ」の製作は丁寧で、生クリームを纏った生地の上にカラフルなフルーツが花束のように飾り付けられ、最後の仕上げに、プレートが乗る。

 購入したあるお客さんは「見ているだけで楽しいし、贈った相手は食べられる花束クレープに感動してくれて、その上、オリジナルプレートに再度、感激してくれました。こんな花束なら、いろいろなところに贈りたい気分です」と、笑顔で語ってくれた。

 「ライオンクレープ」ではもちろん、通常のクレープもバラエティ豊かに揃っている。中には、「自家製ティラミスクレープ」(600円)や「クレームブリュレ」(550円)など個性派もある。この機会に味わってみてはいかがだろうか。

◇無添加クレープ専門店「ライオンクレープ」の「花束クレープ」を販売しているお店は以下の2店。アルプラザ枚方店フードコート(大阪府枚方市津田元町1丁目4-1)、フレスト松井山手店フードコート(京都府京田辺市山手中央2-2)

予約・問い合わせ先 電話072-850-7567
https://lin.ee/LjhIM8Q

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