再現度がすごすぎる「カップヌードル」公認のお菓子 「上手すぎるでしょ!」と動画に拍手喝采

太田 真弓 太田 真弓

「再現度がスゴい…」カップヌードルアイシングクッキーができるまでを撮影したメイキング動画が反響を呼んでいます。こちらのクッキーを製作したお菓子クリエイターのまんなたぬきさん(@maaco414)にお話を伺いました。

「カップヌードルをアイシングクッキーで作ってみました。 #カップも食べられる」と動画を投稿したカップヌードル公式ツイッターアカウントさん(@cupnoodle_jp)のリプライには、称賛の声が飛び交いました。

「上手(美味)すぎるでしょ!」
「全部食べられる甘――いカップヌードル」
「フリーハンドでバンバン描いていっちゃう技!」
「具材はもちろん麺もカップのロゴもすご過ぎる!」
「甘そうなのにしょっぱさも感じる…」
など、動画を視聴した方からの驚嘆の声が続々と届いています。

 

 

メイキング動画では、卵や謎肉、ネギ、エビの大小まで具材のディテールを本物さながらに製作。カップ型に焼いたクッキーを白いアイシングクリームでコーティングしたものに、本物そっくりにパッケージを描いていきます。あまりのスゴさに完成までの59秒間、一時も目が離せません!

今回のこのコラボが実現するにあたって、日清食品ホールディングス広報部さんは、「まんなたぬきさんはSNSでの人気が非常に高く、『カップヌードル』SNS投稿制作スタッフの間でも話題になっていました。クッキーとは思えない驚きのある作品が多く、そのユニークな発想が『カップヌードル』ブランドの世界観と親和性が高いと感じたことから製作を依頼しました」と説明しています。

お菓子クリエイターとして活躍中のまんなたぬきさんは、造形美ともいえる立体的なアイシングクッキーのほか、角砂糖のデコレーションやシュガーアートなどで様々なキャラクターやイラストを精巧に表現。まるで躍るように出来上がっていくリズミカルなメイキング動画と、お菓子のクオリティの高さにファンも多く、YouTubeの登録者数は35.4万人にのぼります。そんなまんなたぬきさんに制作秘話をお話してもらいました。

具や麺はお湯を注ぐと色や質感が変わるので難しかった

――こちらの製作についてお声がけいただいた際、どんなお気持ちでしたか?

とても嬉しかったです!カップヌードルは好きで無性に食べたくなることがあります。

――動画、素晴らしかったです。日清食品ホールディングス広報部さんも「クオリティの高さにとにかく驚き、特に具材の調整やフリーハンドでロゴを描いているところが凄い!」とおっしゃっておられました。工夫された点などを教えてください。

ありがとうございます。実物をじっくり観察しながら作らせていただきました。具や麺は、お湯を注ぐと色や質感が変わってしまうので、アイシングクリームで表現するのが難しかったです。

――どのように製作進行されていったのですか?

コラボのお話をいただいてから、担当者さんといろいろ相談させていただきながら製作の構想を練っていきました。

――完成までにどのくらいの時間がかかったのでしょうか?

出来上がりをチェックしていただきながら修正を重ねて、1カ月くらいで完成しました!

――苦労した点や難しかった部分などがあれば教えてください。

カップの部分と中身のサイズをぴったり合わせるのが難しかったです。中身の底上げにもクッキーを使い、ちょっとずつ削ってサイズの微調整をしました。

――カップヌードル公式Twitterで11.8万いいねがつくなど大反響を呼んでいます。

カップヌードル公式アカウントさんのツイートは、いつも遊び心であふれていて楽しく拝見していました。今回、そのひとつとして企画を盛り上げるお手伝いができて、嬉しかったです!「甘いのかしょっぱいのか脳が混乱しそう」というようなコメントが印象的で、私自身も、制作しながらちょっと混乱しました(笑)。

「黄金の龍」や「寅」も話題に

「アイシングクッキーで黄金の龍を作りました」というツイートの動画では、型抜きされた茶色いクッキー生地に細いアイシングで輪郭を描き、そこに次々と色を重ね、細かいディテールを描きこみ、今にも動き出しそうな迫力ある龍が完成していきます。

 

 

 

龍と寅が多くの福を運んでくれますように

――こちらもまさに職人技ですね!どういったきっかけでこちらの龍の製作を?

晴れた日に、龍にそっくりな形の雲を見かけたのがきっかけです。ちょうどお正月に虎のクッキーを作っていたので、並べたら龍虎図みたいでかっこよくなりそうだなと思って作ってみました。

――龍の製作にあたり、工夫された点やこだわった点などをお聞かせください。

アイシングクリームで全体の濃淡や、ゴツゴツした質感を表現してみたところです。あとは水晶玉です!飴で作ったのですが、きれいに透き通った本物の水晶玉みたいに仕上がるよう工夫しました。

――なんと!最後に龍に持たせた飴も手作りだったとは!驚きです。どのように構想を練り上げるでしょうか?また、お日にちはどのくらいかかりましたか?

最初は画用紙に作りたい龍のイメージを描き出してたんですけど、どうしてもバランス良くかっこよく描けなくて…。シルエットはフリー素材のものを使わせていただいて、それを基盤に肉付けしていく感じで作りました。

参考にしたい絵画や彫刻作品を調べているうちに、龍の神話や歴史のほうに強く心を惹かれてしまってしばらくいろいろ読み耽っていたので、どのくらい日にちがかかったかはちゃんと覚えていません(笑)。1週間くらいだったかな? 作りたいものが決まってからは、すぐにクッキーを焼いて、アイシングクリームの準備(色付けや固さ調節)は1~2時間ほどでした。

――デコレーションにはどのくらいのお時間がかかりましたか?

デコレーション作業自体は、全部で5時間ほどで完成したと思います。

――メイキングが59秒なのでさらにスゴさが伝わります。苦労した点や難しかった部分などがあれば教えてください。

龍は体が長いので、のぺーっとした感じにならず奥行きを出すのが難しかったです。顔の凹凸を表現するのにも苦労しました。動画には載せていませんが、(他のお菓子を作成する時も)毎回必ずと言っていいほど失敗もしています(笑)。

――龍や年始の寅の動画ツイートにもたくさんのいいねがつき、反響を呼んでいます。

とてもありがたいです。龍も寅も縁起が良い存在なので、クッキーを見てくださった方々に、この2匹が多くの福を運んでいってほしいです。

――リプ欄も「食べたら縁起良さそう!「輪郭描いてる時の細かさが凄い」「ゴールド混色する所がプロっぽい凄いー」「ありがとうございます。力をもらいました。」など、たくさんの称賛や感嘆の声が続いています。何か印象に残ったものはありますか?

「うろこスパートが好き」「仕上げの鱗が圧巻」など、鱗を描くシーンにご感想を多くいただいたのが印象的でした。動画だとスピード感がありますが、実際はゆっくりゆっくり1枚ずつ描いていたので、そこに注目していただけたのは嬉しいです。

うまく描けるコツは?

――まんなたぬきさんのフリーハンドで描いていくさまは本当に美しく、その器用さにうっとりとしてしまいます。何かコツがあるのでしょうか?

アイシングクリームの固さをちょうどいい具合に調節するのが一番のコツかなと思います。そしてここが一番難しい部分でもあります。

――そこがポイントなのですね。食べるのがもったいないですが、完成したアイシングクッキーのお日持ちは?

密封してしっかり保存すれば、2週間~1カ月ほどは美味しく食べられます。観賞用としてとっておく場合、直射日光・高温多湿を避けた場所であれば、半永久的に楽しめます。

――思っている以上に長持ちするのですね。製作されたクッキーはどうされていますか? 

自分で食べたり、家族や友人に引き取ってもらったりしています。そのまま飾ったり、食べずにとっておいてあるものもあります。

――動画の撮影・編集などはすべてお一人で? それぞれのお菓子にマッチした音楽の選曲やリズミカルな編集についつい手が止まります。

はい!制作・撮影・編集はすべて自分で行っています。BGMの選曲にはこだわっているので、そう言っていただけて嬉しいです。

私が作ったお菓子動画が力になれるのなら…

――どのような思いでお菓子を製作され、投稿されておられますか?

画面越しではありますが、お菓子を見てくださった方に、わくわくや心地いいものをお届けできたらいいなという想いで作っています。「動画を見ている間は嫌なことを忘れられた」「なんだか元気がでた」というお言葉をいただくのは本当に嬉しいです。私が作ったお菓子動画に少しでもそんな力があるなら、もっと頑張りたいです!!

――龍のツイートに「変化を恐れず、今年は新しいことに沢山挑んでいきたい」と書いておられました。お菓子クリエイターとして今年挑戦していきたいことがあればお聞かせください。

まだ具体的にこれというものは決まっていないんです。でも、いいなと感じたものがあれば、思い切って自ら新しい世界に飛び込んでみたり、お菓子作りにもどんどん取り入れていきたいです。小心者でなかなか勇気が出ない性格なので、それを打破したいという思いも込めて書きました(笑)。 

――視聴者の中には、お菓子づくりが趣味の方や、まんなたぬきさんが手がけられているお菓子の完成度に憧れを持つフォロワーの方々も多数いらっしゃると思います!

大好きな気持ちと楽しむことを大切にひたすら夢中になれたら、上達スピードも上がってもっともっと楽しくなると思います!たまに忘れかけてしまいますが、私自身の初心であり、今も一番心がけたいことです。

◇      ◇

製作過程のメイキングだけでなく、アイシングクッキー講座、道具の使い方までも丁寧に解説し動画をアップされているまんなたぬきさん。モチーフに忠実にお菓子が完成していく様子は、視聴していて癒されたり爽快な気持ちになっていきます。お菓子への愛が伝わってくる投稿、これからも楽しみにしています。

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【まんなたぬきさん関連情報】

■Twitter https://twitter.com/maaco414

■YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCBtfqSqX1FUhA7qbSTpJ8TQ

■プロフィールはこちら(所属プロダクションBitStarの公式サイト内)https://production.bitstar.tokyo/creators/mannatanuki

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