「もう絶対の絶対の絶対に作らない！って決めてるお料理ある？私はいかの天ぷら。」と問いかけたツイートが話題です。現在、4.4万件のいいねがつき、850件以上のリプライが寄せられているこちら。ツイートしたマダムハコさん（@hacochan）にお話を聞きました。
この問いかけにTwitter民が反応。リプ欄にコメントされた料理をみてみると、「揚げ物」「複数の工程が必要」「食べられないほどに失敗」「料理を出した相手からの一言」「ボヤ、ヤケド、レンジ爆発など身体に影響」「後片づけの手間」などが金輪際作りたくないキーワードになっているようです。
「私はコロッケです。あの手間暇が一つ40円とか考えられません」
「コロッケです。最初から最後まで大変」
「いかゲソの唐揚げ。皮がちょっと残ってたらしく、油に入れた瞬間にボンって弾けて鍋の油が半分以上噴き出した。逃げ遅れた右手をヤケド…以来トラウマでいかゲソを揚げられない」
「タコの唐揚げです。好物なのですが、爆発して熱いし怖いし、出来上がった後のコンロが絶望的な光景になるので二度と作りません」
「串揚げ！何種類も作ると時間かかるし、串に刺してから粉とかつけると付けにくいし、いちいち具材が半端に余るし、自分は揚げ続けて食べる時間ないし、何回か作ったけどやっぱり嫌！もう一生作らん！」
「ポテトチップスです。こんなに丁寧に揚げて、一枚いくらだろう…と。あの一袋が安く感じます」
「ミンチカツです。クタクタのタネに難儀しながら小麦粉、卵、パン粉を付け、やっと油に投入したらフライパンの中で見事にバラバラに」
「鶏レバーの唐揚げ？竜田揚げ？でエライ目に遭いましたので、もう絶対作りません。何が悪かったのか不明ですが、天ぷら鍋の油がほぼ無くなるくらいハネまくりガチ泣きしました」
「カニクリームコロッケ。今なら面倒すぎて絶対にイヤです」
「揚げ出し豆腐。水抜き不十分だった自分も悪いけどさぁ！油はねすぎて食べる前に萎えました」
「白子の天ぷらです。お店で食べたカリふわ食感を再現したく挑んだところ、白子が爆発し首に火傷ができました」
「チーズボール 爆発して焦りました」
「イカリングフライ… 油は跳ねる！イカも跳ねる！衣も剥がれる！二度と！やらん！！」
と、断トツ多かったのが工程も多いコロッケ系。それとともに揚げ物にまつわるエピソードが圧倒的な多さでコメントされています。
そのほか、チキン南蛮、鯵の南蛮漬け、酢豚、ラザニア、餃子、スコッチエッグ、ロールキャベツなど完成までの工程数が多いものも。ロールケーキやシュークリーム、マカロン、あんこなどお菓子類にトライした方々は「あれは買うものだ」とキッパリ。
問いかけをツイートし、「私はいかの天ぷら」を推したマダムハコさんにお話を伺ってみました。
――「もう絶対の絶対の絶対に」に強い意志を感じます。「いかの天ぷら」エピソード、教えてください。
数年前の新築のキッチンでのことです。家族からリクエストされたわけではなく、多分、おいしそうで安いイカが売ってたことから作ってみようか…となり。
とにかく爆発しまくって、火を消すにもコンロに近づけない有様で。
爆発するようだとは知っていたのですがまさかここまでバチバチ油が飛び跳ねるとは思いもしませんでした。床も壁も背面の食器棚も油まみれ。イカは衣がはがれて、ただの固いイカ。掃除が大変でした。新築でしたし入念に拭き掃除しました。幸い火傷はしておりません。
――その後、食べたい時は？
それ以来は買ってます。でも家族に「天ぷら買うよ」と言っても、イカを選ぶ人は少ないです。うどん屋さんとかで子どもが食べて「おいしい」とは言ってました。夫はなんでも好きです（笑）。
――普段、他の揚げ物料理は？
揚げ物はわりとよくする方だと思います。献立が思いつかない時は揚げ物しとけば、子どもは喜ぶので。
――料理はお好きですか？
料理歴は15年ですが得意ではないです。それなりには出来ているとは思いますが、盛り付けのセンスもなく、好評だった料理などは思い出せないくらいで…。
ただ、夫は私のベチャベチャの春巻きが「どこで食べる春巻きよりもおいしい」と言ってくれます。中身もいつも違うし再現できてない気がしますけど。好きと言ってくれるので、工程多いですけどよく作ります。
――「春巻き」も本当に大変ですが、「おいしい」の一言はやっぱり嬉しいですよね。今回の問いかけツイートに大きな反響があり、たくさんのリプライが寄せられました。
何度かツイートがバズったことはありますが、ここまで反響があったのは初めてでした。
マカロンに挑戦した方が何名かおられて、「マカロンって家で作れるんや！」とびっくりしました。家では作らないだろうと思うようなものにチャレンジしてる精神がかっこよかったです。
料理が好きな方でも苦手な方でも、毎日毎日のことなので色々なエピソードがあるのだなあと思いました。
◇ ◇
リプ欄に連なるみなさんのエピソードを興味深く拝読しました。それぞれの料理に「絶対に作らない！」と決めた背景があり、「揚げ物が苦手なのは私だけじゃないんだな…」と少しホッとしたりも。
ちなみにいかの天ぷらの「いか爆発」を防ぐためには、
・皮と身の間にたまった空気を逃すべく格子状の切れ目を入れるor薄皮を剥く
・しっかりと表面の水分を取った後、小麦粉をまぶす
・高すぎない温度で揚げる
といった方法があるようです。
またほかにも絶対に作りたくない料理として、
「わたしはおでんです。二度と作らないと決めてる。下準備大変なのにいざ出した時、『えー…ごはんのおかずにならない』『ビールのつまみにならない』と顔に書いてあったので」
「湿気の高い時のスープ。野菜スープ作ったら雨続きで翌日腐ってしまいました。『作るから腐るんだ』と旦那に言われて1年近く料理ボイコットした時期が。今は時期見て作ってますが、未だに定期的に話題に出るレベル」
「炒飯。疲れ切って帰ってきてから、栄養計算してたくさんの種類の野菜を猛烈細かくみじん切りにして作った。帰ってきて一口食べた旦那さんが『味見したっ？』ってばさっとゴミ箱にひっくりかえした！お店の味とちがって夜遅くに食べる優しいもん作ったんやで。二度と作らんっ」
「レバーの料理です。新婚時代に、貧血気味だった旦那の為にと思って作ったら『これ、普通のお肉だったら美味しいのに』と言われて、二度と作らないと決めました」
と、家族からの反応が決め手になったケースも多数見られました。
作ってくれた料理に対してのひとことが、今後の食卓を左右するぐらい大事なことを、食べる側はちゃんと心に留めておきたいですね。
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