猫アレルギーだけど、勇気を出してなでた野良猫→愛情がわいて保護 今は「息子」のような存在

渡辺 陽 渡辺 陽

マンションの敷地内で出会った野良猫

あむくん(2歳・オス)は、野良猫だった。大阪府に住むMさんは、2021年5月頃からマンションの敷地内であむくんのことをよく見かけるようになった。1歳くらいの成猫だった。Mさんは猫アレルギーだったので触るのをためらったが、ある日、可愛くてどうしても触りたくなった。手を伸ばしてみると触らせてくれて、それから毎日のように甘えに来るようになった。Mさんは実家で犬を飼っていたので犬派だったが、あむくんと触れ合ううちに猫が好きになったという。

あむくんはすっかりMさんに懐いて、帰宅すると車のところまで来るようになった。Mさんもだんだん愛着がわいてきて、11月になったので冬本番になる前に保護して室内に入れてあげたいと思うようになった。夫も快諾してくれた。

息子のような存在

保護して部屋の中に入れると、最初は戸惑ったようで、2週間ほど夜鳴きしていたそうだ。

「でも、だんだん慣れてきて、すぐにベッドで一緒に寝るようになりました」

あむくんはいたずら好きで、Mさんの足や腕に飛びついてくる。Mさんには慣れているし、女性の来客は平気なのだが、インターホンが鳴るだけでベッドの下に隠れて出てこなくなるという。

「寂しがり屋で、私があむがいるのとは別の部屋で洗濯物を干していると、その部屋に入ってくることもあります」

あむくんを飼ってから、猫アレルギーは寛解した。あむくんの鼻が顔に触れると痒みが出ることがある程度で、それ以上気になることはないという。

Mさんにとってあむくんとはどのような存在なのか聞いてみると、「息子です」という答えが返ってきた。2022年2月、あむくんが1歳半くらいの時に急性胃腸炎になり、下痢嘔吐をして血便が出た。Mさんは慌てて深夜に動物救急病院に走った。我が子同然のあむくんと暮らしてきて、その時ほど心配になったことはないという。

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