「子供の頃不思議だった「突然ブチ切れる母」 何で?と思ってたけど今ならわかる。ブチ切れる前に何度も優しく伝えて忠告して促し、堪えて堪えて堪えて堪えた後の最後のひと押しをされて「いい加減にしろや!!!!」ってなってるのよね。 わかる。今まさにそれ。いい加減にしろや(°言°怒)」とツイートしたのはバクさん(@liveup27)。
子育て中、小さかった時の自分のことや親にしてもらったことなどを思い出します。「あの時のお母さんの言葉はこういう意味だったんだ!」「親はこんな気持ちで子どもに接していたんだなぁ」など伏線回収のようなエピソードもあるでしょう。そんな母親の気持ちについてバクさんにお話を聞きました。
6歳の女の子と4歳の男の子を育てるバクさんは、片付けをしない、言うことを聞かずダラダラする子供たちに、堪忍袋の尾が切れた時、幼少期の母の姿を思い出しました。そして、気づきます、母は突然ブチ切れると受け止めていたけど、何度もやさしく注意されていたことを。母となった今、わが子にやさしく忠告しても伝わらず、最終的にはドカンと雷を落としてしまうのは、母と共通していることを。
「どんなことで怒られたのかは、あまり憶えていないのですが(笑)、とにかくいつも怒られていたイメージ。そんなもんですね」と幼少期を振り返るバクさんのつぶやきには、「子育てって同じ事を毎日何回も言う忍耐がいるんだなと最近つくづく思います」「傍から見たら“なんでそんなことで?”だけど、そこに至るまでに長い長い歴史と抑圧がある」などの共感リプライの他に、「自分は子供なんですけど確かにそうです、優しく言ってくれている時は基本生返事。馬の耳に念仏という…」という子供からの告白も。
また、急に怒るという印象を与えないために「5分起きに手に丸いシール貼ってやりました!3個貼ったら15分経過。もう3回もおかーさん言いに来たんだなと、理解はするようになりましたよ」と可視化を提案するリプライも。バクさんに投稿した経緯を聞きました。
ブチ切れ後は即座に行動、「やればできるのに(笑)」
――「突然のブチ切れではない」と訴えたくなったのはなぜ?
「投稿した日は、子供たちがコロナ陽性(軽症)で全員自宅療養でした。自宅に缶詰の中、片付けると約束した物を“片付けなさい”と促し続けたにも関わらず出しっぱなしが半日以上、暖房つけているにも関わらず動く度に全てのドアを全開にするが丸2日間続きました。さらに、飲みものは座って飲むというルールにも関わらず牛乳を歩きながら飲みひっくり返す、をやらかしたのです」
――それは、もう修羅場ですね。
「ひとつひとつに声を優しくかけ続けたのに、こっちの声が全く響いてない状態が続いたため、爆発しました。本当改めて振り返るとしょうもない。でも今繰り返されてもまた怒ると思います(笑)」
――爆発後、お子様達はどうされました?
「雷を落とした後、即座に2人とも部屋を片付けドアを閉めてお風呂に入りました」
――やればできるのに!
「一緒に暮らす以上、お互いある程度協力しないとダメですよね。普段から、食べもので遊んでいる時、自分や周りを傷付ける行為をする時、あとは各自が自分で決めた“やること”をやらず待っても促しても忠告してもきかない場合、かつ自分に余裕がない時は「いい加減にしろ」と怒ります」
――リプライも共感だらけでした。
「どこもそんなものだよねと思いました。ただ、ブチ切れの際、どんなに怒っている時でも怒っている理由を簡潔に伝えて、短時間で終わらせるようにしています。そして出来れば自分は別室に移動して、お互いにクールダウンするようにしています。怒りすぎたなと思う時は後からでも謝り、次からお互いどうすべきか話し合いをします」
――日頃もそうやってお母さんであるバクさんの思いを伝えているんでしょうか?
「我が子であると同時に、ひとりの独立した人間であるという意識を持つように心がけています。幼児と言えども、別の人なので、私の考えを押し付けたり一辺倒な見方をしたりしないように気をつけているつもりです。子供には子供の世界があって学びがあって試練があるのでそれを尊重するようにしています。ただ今回同様、譲れない範囲はあるのですが(笑)。バランスが難しいですね育児って(笑)」
親のブチ切れというと、毒親、虐待などと批判する声もあります。感情のままに怒り狂うのはもちろん望ましくありません。
「なぜ怒っているのか」を伝えたり、「なぜそんな行動を取ったのか」を子どもから聞いたりして、どうしたら良いのかを子ども自身に考えさせていくことも子育てでは大事なこと。バクさんの話すように、親子といえども、ひとりの人間としてお互いを尊重できる関係を築けたら最高です!
■バク Twitter @liveup27