株式会社AlbaLink(東京都)は、近所とのトラブルを経験した428人を対象にアンケートを実施しました。平穏で快適な日常に支障を来しかねない近隣住人とのトラブル。その内容、そして解決方法はー。
調査は2022年10月13日~27日、インターネットで428人の有効回答を得ました。男性151人、女性277人で、回答者の年代は10代0.9%、20代20.6%、30代36.7%、40代24.1%、50代13.3%、60代以上4.4%でした。
ご近所トラブルの1位は「生活音・騒音」
ご近所トラブルを経験した428人にトラブルの内容を聞いたところ、1位は生活音・騒音(188人)でした。2位ゴミ出し関連(55人)、3位駐車・駐輪関連(47人)、4位悪臭(32人)と続きます。また植木・庭関連、ゴミ屋敷・清掃関連も。庭の手入れが不十分だと、植物が伸び放題になったり害虫が発生したりして、周辺に迷惑をかけてしまい、トラブルになることもあります。
<1位 生活音・騒音>
・上階の住人が昼夜問わず楽器の練習をしていた。うるさくて非常に迷惑でした(20代女性)
・マンションの上階から子どもの足音が聞こえていました。「多少なら仕方ない」と思って我慢していたのですが、あまりにもひどかったのでトラブルになった(30代男性)
「昼間なら我慢するが、夜までうるさいと我慢できない」という声が多数寄せられました。また子育て中の人からは、「気をつけてはいたけれど、子どもの声や足音がうるさいと苦情を受けた」という体験談も多く寄せられました。
<2位 ゴミ出し関連>
・ゴミステーションが家の前で、燃えるゴミの日は生ゴミが散乱。捨てる側にも問題があったため、近所の方々とモメました(30代女性)
・ゴミの捨て方をいつも見張っている人がいるので、少しでもマナーが悪いと注意される(50代女性)
カラスにゴミを漁られてゴミステーション周辺が不潔になると、地域の美観にも関わります。またルールを守っているのにも関わらず、「ゴミ袋を開けて中身をチェックされ、気持ちが悪かった」という経験をした人もいました。
<3位 駐車・駐輪関連>
・自転車の止め方が乱雑。あまり広くない駐輪場だったので、毎回自転車を動かして入れるという手間が頻繁にありました。(20代男性)
・自分が契約している駐車場に、他の方が車を駐めること。来客に駐めさせているのか毎回車が変わるので、特定できず困っていました(30代女性)
マンションの駐輪場が汚いと、「マナーがよくないマンション・アパート」と思われて、イメージも悪くなってしまいます。
<4位 悪臭>
・2階建てアパートの2階に住んでいたときに、1階の住人がアパート前の駐車スペースでバーベキューをしており、臭いが洗濯物についた(30代女性)
・下の階に住む人が使っている柔軟剤の臭いがキツく、家族が体調を崩した(50代男性)
<5位 植木・庭関連>
・隣家が樹木の手入れとして農薬を散布し、私の家にも降りかかってくるので、非常に怖くて迷惑です(30代男性)
・隣家の植え込みがこちら側にかなり張り出してきて、駐車場が落ち葉や枝で汚くなった(50代女性)
「隣家の木が自分の敷地に入ってきて困る」という声が多数。木の枝があたると車や窓が傷つくこともあるので、心配になりますよね。マンションでも「隣の家がベランダ菜園をしており、虫や土が飛んできて迷惑」という声がありました。戸建てでもマンションでも、植物を育てるときには「隣家への配慮」「こまめな手入れ」が必要です。
<6位 ペット関連>
・二軒隣で飼育されている犬が、柵の隙間から道路に出てきてしまいます。車で前の道路を通るときに轢いてしまわないかヒヤヒヤします(20代女性)
・隣人に放し飼いされているネコが、うちの庭にフンをした(30代男性)
「放し飼いされているペットが、敷地に入ってきてしまう」「隣人がペットのフンを片付けない」などの体験談がありました。またペットを飼育しているわけではないものの「隣人が鳥や野良猫に餌付けしており迷惑」という意見も。「すべての人が動物好きではない」「動物好きでも、フンや鳴き声は迷惑になる」ことを認識しておきたいですね。
<7位 ゴミ屋敷・清掃関連>
・隣人がベランダに大量のゴミ袋を放置していたため、ゴキブリやネズミが発生した(30代 女性)
・近所にゴミ屋敷がある。敷地内にゴミを置ききれず、土地を借りてまで粗大ゴミ置き場を拡大し続けている(50代 男性)
困った、どうしよう…そんな時は
「ご近所トラブルへの対応」を聞いたところ、管理会社に相談する(93人)が1位でした。2位は相手に直接伝える(82人)、3位は何もせず我慢(69人)、4位は警察に相談する(33人)、5位は自治会に相談する(21人)でした。
<1位 管理会社に相談する>
・直接話し合いに行くとトラブルになりかねないので、マンションの管理会社に連絡し、注意してもらうようお願いした(20代女性)
・管理人さんに連絡。翌日以降エレベーターに張り紙がされていて、騒音は多少マシになった(50代男性)
<2位 相手に直接伝える>
・普段から話をしているご近所さんには、「ペットの鳴き声が耳に障る」と直接話した(30代女性)
・たまたま現場に遭遇したときに注意しました(50代女性)
<3位 何もせず我慢>
・基本的に無視しています。さらなるトラブルに巻き込まれたくないため、何も対処せず放置しています(20代男性)
・感覚が違いすぎる方のようなので、何も言えず困っています(40代女性)
<4位 警察に相談する>
・家族が対応してくれたものの終わりが見えないため、警察を呼び仲裁していただきました(20代女性)
・匿名で不法投棄の通報をし、パトロールや職務質問をしてもらうしかない(50代男性)
<5位 自治会に相談する>
・自治会の回覧板で注意喚起していただきました(20代女性)
・町内会長さんに「ゴミステーション利用のルールを守るようにしてほしい」と訴え、ゴミステーション横にある掲示板に張り紙をしていただきました(30代女性)
ご近所トラブルを起こさないためには
「ご近所トラブルを起こさないために気をつけていること」を聞いたところ、1位は、生活音に気を遣う(125人)でした。2位は近隣住民とのコミュニケーション(100人)、3位はルール・マナーを守る(88人)、4位は気難しい人に近づかない(46人)と続きます。
<1位 生活音に気を遣う>
・生活音をまったく出さないのは不可能ですが、時間帯をわきまえて掃除や洗濯などは迷惑にならない時間に済ませます(30代女性)
・なるべく大きな音を出さないように暮らす。マットなどを活用し騒音対策する(40代男性)
<2位 近隣住民とのコミュニケーション>
・顔を合わせる機会があったらしっかり挨拶して、顔見知りになっておく(30代女性)
・近所の方々と頻繁にコミュニケーションを取るようにしています。生活音に対しての苦情がなくなり、トラブルも発生しにくくなりました(40代男性)
<3位 ルール・マナーを守る>
・アパート・マンションに住む場合は、掲示されているルールやマナーをしっかり守る(30代女性)
・ゴミは分別するなど、社会的なルールを守る(40代女性)
<4位 気難しい人に近づかない>
・関わると厄介そうなご近所さん宅の前を通る時は、出くわさないように早足で通ります(30代女性)
・接点を持たない。トラブルメーカーと会わないように、時間をズラして外出したり帰宅したりしている(40代女性)
<5位 自宅周辺を清潔に保つ>
・雑草や木を切り、家の周りを定期的に綺麗に掃除し、迷惑をかけないようにしている(30代女性)
・家の周りはきれいにするように心がけている(40代女性)
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