全国で相次ぐ逆走車 国道でも遭遇「まさか自分がこんな場面に…」 ドライブレコーダーが記録した恐怖の映像

京都新聞社 京都新聞社

 もしも自分が運転する車に向かって逆走車が突進してきたら―。そんな恐ろしい場面をとらえたドライブレコーダー映像が、京都新聞社に寄せられた。逆走のトラブルは全国で相次ぎ、10月には京都府亀岡市の京都縦貫自動車道で2人が亡くなる事故が起きたばかり。投稿者は「ニュースを見て『危ないな』と思っていたが、まさか自分がこんな場面に遭遇するとは」と驚いている。

投稿者の会社経営男性(49)は、4日午前11時20分ごろ、京都府京丹波町の国道9号を乗用車で走行中、逆走してくる軽トラックと出くわしたという。

ドラレコ映像を確認すると、片側2車線の右側を走行する男性の車に向かって、白色の軽トラックが向かってくる様子が記録されている。軽トラの運転手も逆走行為を自覚しているのか、中央分離帯ぎりぎりまで車体を寄せる格好で走行している。男性はハンドルを左に切って一時停車し、軽トラが行くのをやり過ごした。

「前方車両がいきなり不自然な動きをしたので不思議に思っていると、逆走車が現れたのでびくっとした。最初は自分が間違った場所を走っているのかと思い、頭が混乱した」

軽トラには高齢者らしき運転手1人が乗車していた。やり過ごした後にバックミラーで確認すると、逆走状態を解消しようとUターンを試みている様子だったという。男性は「普段からこの道を使っているが、こんな出来事は初めて。交通事故につながらなくて良かった」と語る。

男性が逆走車と遭遇したのは一般道だったが、近年目立っているのが高速道路でのトラブルだ。全国の高速道路では2日に1回の割合で逆走が発生し、10月13日には亀岡市の京都縦貫自動車道で逆走車と車一台が正面衝突して2人が亡くなる事故も起きた。

国はサービスエリアやインターチェンジ周辺で看板を分かりやすくしたり、カラー舗装を施して注意喚起したりしているが、逆走事故ゼロへの道のりは険しい。

ドライバー自身にはどのような心構えが必要だろうか。NEXCO西日本はホームページを通じ▽高速道路では行き先を間違えてもUターンやバックをしない▽逆走車を見かけたら、同乗者に110番してもらうか、料金所スタッフなどに伝達する▽もしも逆走してしまったら、安全な場所に止めてハザードランプを点灯し、ガードレールの外側など安全な場所に避難してから110番する―などと呼び掛けている。

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