母が断念したアクセサリー作り→5歳娘が「私が作る」と作家に ネットで販売「可愛すぎる」と評判に

太田 真弓 太田 真弓

キラキラのスパンコールやパール、ガラス玉や揺れるパーツが美しいピアスの数々…。こちらはInstagramに掲載されている_uni accessory_さん(@uni.corn_company)の作品です。実はこのアクセサリー、製作しているのがユニコーンの実在を信じてやまない5歳の女の子というのだから驚き!

元々はお母さまが趣味で集めていたアクセサリー作りの材料を使って、娘さんがアクセサリーを作ってみたのがきっかけ。「これをお姉さんたちにつけて欲しい!」という娘さんに「じゃあお店屋さんをしてみたら?」とアドバイスしたところ、「そのお金でユニコーンを飼いたい!」と言われたお母さま。

悩んだ結果「できるところまで叶えてあげたい」と思ったことから「_uni accessory_」を10月初旬にスタートされたそうです。

ページの運営や商品の検品・撮影・梱包・管理を担っているお母さまと、製作している娘さんにお話を聞いてみました。

はじまりは100均ビーズのブレスレット作り

――娘さんがアクセサリー作りを始めたきっかけは?

今思えば、3歳頃にコロナ禍で外出が出来なくなり、暇つぶしで100均のビーズをテグスに通すブレスレット作りを体験させました。その時点で、とてもハマり何本も作っていましたが、それ以来特に何もしていませんでした。

その後、私が友人の売れっ子アクセサリー作家さんの仕入れについて行く機会がありまして。自分用に一通り材料を揃えて帰宅した後、恥ずかしながらパーツを広げた瞬間、「私には向いてないかも…」と諦めて(笑)。

そのままにしていると、娘に「これなに~?」と言われて「ママ、多分出来ないから全部あげるよ!好きに使ってごらん」と言ったら、すぐに作り出した感じです。

ーーどんな風に作り始めたのですか?

その時に「このキラキラをここにつけたいけど、どうやるの?」と聞かれても、やり方がわからなかったのでネットでその都度検索して動画を見せたり、一緒にやってみたりしながら、集中してるのでそっとしておくと一つ出来上がっていました。

ーーすごいですね!

親バカですが、それがとても上手に感じて。ベタ褒めし、写真を撮ってアクセサリー作家の友人に送りアドバイスをもらったりして、その日は終わり。褒められたのが嬉しかったのか、次の日から「パーツを買ってほしい」と言われたので、少し買い与えては作り、買い与えては作りを繰り返していました。

現在は、イメージ創作、デザイン画、パーツ選定、パーツ組み合わせ、接着、レジンコーティング、梱包の手伝いなどの工程を楽しみながら一生懸命取り組んでいます。

難しい作業に燃えるタイプのようです

――たくさん褒めたことで娘さんのモチベーションもあがったのですね!丁寧で緻密な作業をできることがスゴイのですが、どのように?

お手本を見て真似してから理解するタイプなので、新しい作業は私が最初に1つ見本を見せています。娘は元々器用なので、わりと細かい作業がすんなり出来るタイプだと思いますが、お手本の時に「ここが難しいからね!」とポイントを伝えると燃えるようで、その部分は特に真剣にやっています。子供の力なので、もちろん金具が思うように曲がらなかったり、きっちりパーツがつけられない事は多いので、それは私が助けています。

――パーツの購入も一緒に?

はい。娘が描いたデザイン画を見ながら、娘と卸しのサイトを一緒に見て「これがいい」「アレが可愛い」と指示を受けて発注しています。また、娘が思い描く“想像のパーツ”に近いものをネットや実店舗を探し回って、近いものがあれば娘に確認して購入したりしています。ただ、実際出来上がるものは、デザイン画と全く違うものなので面白いです。

自由に表現することの芽をつまないように

――娘さんが描くイメージがとてもかわいくて、やわらかくて、ストーリー性があることにもびっくりしました!普段から創作のイメージが膨らむような遊びを?

私が小さな頃からよくディズニーを観ていたので、同じようにディズニー作品をよく観ています。ディズニー以外にも基本的に空想の物語が好きなようで、絵本も映画もそのような作品をよく見せています。ロマンチックなのはそこからだと思います。

あと、絵を描いたり色塗りが好きなので、色鉛筆の100本セットをプレゼントして自由に使わせたり、肌や目や髪の色、空や葉っぱ等に決まった色が無い事も日頃から伝えているので、自由に表現することの芽をつまないように気をつけています。

 

――作品を見た方や購入した方からの感想をいただいてどうですか?

純粋にアクセサリーを可愛いと言って購入して下さったり、娘を応援したいと購入してくださったり様々ですが、皆様必ず娘に温かいメッセージを下さるので親子で嬉しく思っています。

また、「娘ちゃんに会いたい!」と言って下さる方も増え、娘もいろんな人が自分の作品をつけている姿を見たいと言っているので、いつかPOP-UPなどお客様と娘が会える機会が作れたらなあと思っています。

娘さんにもお尋ねしてみました

――作っているときはどんなきもち?

ドキドキして作っています。

――作っていて嬉しいこと、楽しいことは?

ママが可愛い~って褒めてくれたり、お客さんが可愛いって言ってくれたりするのが嬉しいです。シャボン玉やお花のやつが好きで、作ってるのが楽しいです。

――難しいことはありますか?

丸いやつ(丸カン)が固くてちっちゃいから、難しいです。でもそれを使わないとくっつけられないから頑張ってやってます。

――これからつくってみたいイメージや形はありますか?

人魚のピアスが作りたいです。あと、色が変わる宝石がついたピアスを作りたいです。

(「色の変わる石やパーツが世の中に無くて探し中です…泣」とはお母さま談)。

 ――ユニコーンを飼ったら一緒に何をしてみたい?

背中にのって空を飛んで家族でお散歩したいです。たてがみがフワフワだから、ブラシでとかして可愛くしたいな。

◇     ◇

作品には「とても心が動かされました」「可愛すぎて毎日つけてます♡」「応援しています」「私も娘が大きくなったら一緒に作ってみたいです」「娘さんのやりたいことを応援されてて素敵です」「エピソードもピアスのデザインもネーミングも夢いっぱいかわいい!」といった温かいコメントが続々と寄せられています。 

「最近は買ってくれた方や応援してくれる方にお礼を伝えたいとthank youカードを自ら書いています。今後生活スタイルなども変わっていくと思いますが、娘の創作意欲や夢が続く限り応援していくつもりです」とお母さま。売上金の半分は目標のための貯金や材料費に、半分は娘さんと話し合いながら寄附や募金に使うそう。想像力豊かでたくさんの可能性を秘めた娘さんの次なる作品も楽しみです。

<_uni accessory_さん関連情報>

■Instagram https://www.instagram.com/uni.corn_company/
■minne https://minne.com/@unicompany

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