「この大倉庫にはチケット無くて入れなかったけど、明日はリアル大倉庫でバイトです。なのでもう帰らないとです。
今度はしっかりチケット取って来たいよw
そして早く倉庫のバイトしなくてもいいくらい芸人の仕事が戻ってくる事を祈りつつ」
こんなつぶやきとともに、1枚の写真をツイッターに投稿した「いずみ包（ぽお）」さん（@poizm）。そこに写っていたのは、「ジブリの大倉庫」の前にたたずむ宮崎駿監督･･･！？ 「ジブリパーク」に遊びに来たのですか？ 話題の写真について、投稿者に聞きました。
11月1日の開業時ジブリパーク内でウロウロ･･･話題を集めた！
写真の人物は、投稿したものまね芸人のいずみ包さんご自身。実は、“ジブリ芸人”として宮崎駿監督のものまねもしているとか。スタジオジブリ作品の世界観を表現した「ジブリパーク」（愛知県長久手市）の「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」3エリアが11月1日に開園し、当日訪れて自撮りをしたといいます。
そんな宮崎駿監督に扮したいずみ包さんに「本当にそっくりです笑笑」「監督応援してます♪」「ナイナイの岡村隆史さんが宮崎駿監督のコスプレしてるのかと思うぐらいどっちもそっくり！」と爆笑する人たちが続出。またテレビのニュース中継にいずみ包さんが映り込んで話題を集めたことに「THE TIME, で観ました！」との声も上がるなどたくさんのコメントが寄せられています。
ジブリパークの開園当日、宮崎駿監督のコスプレ姿で練り歩き話題を集めたといういずみ包さん。来場者の反応をはじめ、宮崎駿監督のものまねをするようになったきっかけなどを、いずみ包さんに聞いてみました。
宮崎駿監督に扮した「いずみ包」さん、ジブリものまねは15年前から
――いずみ包さん（47歳・Arei Navi所属）の芸歴を教えてください。
「芸人歴は20年。もともとお笑い芸人をやっていました。ものまねを始めたのは、17、8年前ですね。ジブリのものまねを始めたのは15年前です。美輪明宏さんの格好をしてジブリのキャラクターのものまねなどもしていました。またコロナの影響で仕事が全滅してしまったので、週5日アルバイトをしています」
――ジプリパーク開園時、「ニュース中継に宮崎駿監督が通っていった」と来場者を驚かせ話題になりましたね。何時ごろからいた？
「北口駐車場が開くのが午前8時だったので、それに合わせて入りました。到着後、車の中で着替えて隠れていました（笑）。チケットがなかったので中には入れませんでしたが、メインエリアとなる『ジブリの大倉庫』の午前10時オープンに合わせて9時半ごろに無料エリアをウロウロし始めて。『青春の丘』エリアでインタビューをいろいろ受けました」
――なるほど。インタビューを受けた際、何と聞かれたのでしょうか。
「テレビ局や新聞社などのインタビューだったのですが、最初『どこから来られたんですか？』と尋ねられました。また一般の来場者の中には遠くから目撃した際に僕を本人だと思っていた人もいたようで･･･でも近付いたら本人ではないと気付いてニヤニヤされたり、一緒に写真を撮ってもらえますかとも言われたり。いずれもコスプレイヤーだと思われていたようです（苦笑）」
――ものまね芸人とは思われず、コスプレイヤーだという方がほとんどだったわけですね。そもそも宮崎駿監督のものまねをしようと思ったきっかけは？
「ジブリのものまねを始めたのが15年前。お笑いライブやショーパブで特に衣装にこだわりを持つわけでもなくジブリものまねをやっていたのですが、何かジブリのキャラクターのコスプレでものまねしたら面白いのではないかと思ったのです。
そこで、大好きな『天空の城ラピュタ』のムスカ大佐のキャラクターに扮して、ジブリのものまねをしていました。ただ、ムスカ大佐のコスチュームでトトロのシーンなど他のジブリ作品のものまねをやっても説得力がないと感じて。いい衣装がないかといろいろ考えた末、宮崎駿監督であれば大丈夫かなと。コスプレの感覚で始めました！」
宮崎駿監督にコスプレ姿を初めて見せたら怒られた！？
――宮崎駿監督は、いずみ包さんのコスプレ姿を見たことは。
「以前から監督とは、森林保全活動などを通じて顔見知りでした。監督のコスプレ姿をした僕と鈴木さん（スタジオジブリ代表取締役プロデューサー・鈴木敏夫さん）がたまたまお会いした際に一緒に写ったときの写真を監督に見せたら、当時めちゃくちゃ怒られた記憶があります（苦笑）」
――あらら。もしかすると宮崎駿監督、少し恥ずかしかったのかもしれませんね。今回ジブリパークが開園し、テレビの中継で紹介されるなどジブリ芸人としてブレイクの予感がしますが･･･感触は？
「ジブリ芸人として15年やっていますので、これを機にバズりたいところですが･･･。振り返れば、僕は初めて見たジブリ作品は「天空の城ラピュタ」です。小学5年生のころに映画館の大画面で観ました。子どもが大人と戦うとか、飛行機が出てくるとか、とてもファンタジーな世界で『こんな面白いものがあるんだ』と子どもながらにすぐにファンになったんです。長年芸人をしていて何度も限界を感じながらもたどり着いたのが今のジブリ芸人。大好きなことをやっているので今は楽しいです！」
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