何かと話題となるNHKの受信料。みなさんはNHKの受信料に対してどう感じているのでしょうか。全国の男女1000人に調査をしたところ、約9割の人が「NHK受信料は高い」と回答しました。また、約7割の人が「NHKはスクランブル放送にするべきだと思う」と回答したそうです。
株式会社プラスワンが運営するファイナンシャルメディア『アトムくん』が2022年9月に「NHK受信料に関するアンケート調査」と題して実施した調査です。
同調査によると、「NHK受信料を払っている」と回答した人の割合は70.3%。なお、NHK自身が調査した結果でも、NHK受信料を支払っている世帯数は総世帯数の73%(3682世帯/5077世帯)であることから、おおむね同じ結果となりました。
次に、「NHK受信料は妥当だと思いますか」と聞いたところ、90.3%の人がNHK受信料は「高いと思う」と回答。「NHK受信料は安い」と感じている人は、わずか0.8%でした。また、「NHK受信料を支払っている」と回答した人だけでみても、88.3%の人がNHK受信料は「高い」と感じながら支払っていることが分かりました。
さらに、「NHKオンデマンド(月額990円(税込)で、NHKの過去の番組1万本以上が見放題になるVODサービス)」に加入している人の割合は、わずか3.7%であることも分かったそうです。
同メディアは「そもそも受信料が高額だと感じている人が多いため、追加料金を支払ってまでNHKの番組を見たい人は少ないのかもしれません」と説明しています。
NHKは、受信料を徴収する必要性の根拠を「NHKが特定の勢力、団体の意向に左右されない公正で質の高い番組や、視聴率にとらわれずに社会的に不可欠な教育・福祉番組をお届けするため」としています。
そこで、「NHKの番組は質が高いと思いますか」と聞いたところ、40.2%の人が「思わない」と回答、NHKの番組の「質が高い」と感じている人は15.2%に留まりました。
2017年12月の最高裁判決にて、合憲と判断された放送法第64条1項『協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない』について、「日本国憲法で認められている契約の自由に反すると思いますか」と聞いたところ、68.5%の人が「違憲だと思う」と回答。これを受信料を支払っている人だけでみても、「違憲だと思う」と答えた人が62.2%にのぼることが分かりました。
次に、「毎週欠かさず見ているNHKの番組はありますか」と聞いたところ、「ある」と回答した人は27.3%に留まりました。同メディアは「『NHKが見られなくなるのはイヤだ』と思ってもらえる視聴者を増やすことも、放送受信料を公平に集めるために必要な努力ではないでしょうか」と説明しています。
また、「NHKはスクランブル放送(専用の受信機を持った人(放送料を支払っている人)しか、放送が受信できない方法)にするべきだと思いますか」と聞いたところ、69.2%の人が「スクランブル放送にするべきだと思う」と回答したそうです。
最後に、「NHK受信料を支払うことに納得していますか」と聞いたところ、73.4%の人が「納得していない」と回答。これを受信料を支払っている人だけでみても、受信料支払いに「納得していない」人が64.3%と半数以上を占めていたといいます。