カバンの街でネコフェス、会いにきてニャ 人気フード、音楽ステージ、3年ぶりに復活開催

木村 遼 木村 遼

 カバンの生産量日本一を誇る兵庫県豊岡市のカバンストリート(宵田商店街)で「カバストマルシェ&ネコフェス」が10月23日(日)に開催される。これまで同様に地元の人気フードを提供するキッチンカーが多数出店し、音楽ステージなど1日中楽しめる催しも開かれるが、今回注目されているのは、同時開催される「ネコフェス」だ。私たち「60家(ロワや)」(宝塚市・木村遼代表)も招かれ、保護活動にひと役買うことになった。

 カバンストリートとは文字通り、カバンのまちとして知られる豊岡で、街全体をミュージアムに見立てて、商店街の活性化につなげている。例えば、カバンの自販機はテレビなどメディアでもよく紹介されており、ご覧になったことがある方も多いのではないだろうか。

 カバストマルシェは、これまでだと3~4カ月に1回のペースで開催。「真冬のファッションショー」「カバン投げ世界大会」といった一風変わった催しを実施することから毎回、県内外から1000人以上の方が訪れ、豊岡を代表するイベントになっていた。

 コロナ禍で長く中止されていたが、今回パワーアップして3年ぶりに復活することに。同時に「ネコフェス」も開催されることになった。そこで、兵庫県宝塚市を拠点に猫の保護活動をしている私たち「NPO法人動物愛護・福祉協会60家(ロワや)」も加わり、ネコに関する様々な催しを企画、提案させてもらった。

 まずは譲渡会。様々な理由から里親を探している猫と、新しい家族を迎えたい方をマッチングできればと考えており、協会として「かわいい猫ちゃんたちを、ぜひ気軽に見に来て下さい。できるだけ豊岡近辺の猫ちゃんの譲渡促進ができればと考えています。素敵なご縁をつなげられると嬉しいです」と呼びかけている。

 もちろん、譲渡会以外にも、これまで私たちが関わってきたかわいい猫グッズや、私がこだわっているヴィーガンフードの販売、啓発展示、ネコ関連書籍の読書コーナー、アウトレットコーナーなども設置する。これが啓蒙活動につながればと願っている。

 ヴィーガンフードは、神戸のプラントベースベーカリー「ルルスブラン」が製造するパンを提供し、宝塚の「猫スペースきぶん屋」がつくる「ベジニャンカレー」も販売する。どちらも動物性不使用なので、ヴィーガンやベジタリアンの方、乳製品アレルギーの方にも安心して食べてもらえるのではないか。

 ヴィーガンパンは人気のねこeco食パンをはじめ、あん食パン、サンドウィッチ、カレーパン、クリームパンなどがラインナップに並ぶ。一方、ベジニャンカレーは今年5月から販売を開始し、すでに累計販売1万食以上という人気商品。これを機会にぜひ、一度手にしていただけたらと願う。

 さらに「ペットの似顔絵」ブースも設置しており「ご自慢のかわいいペットたちを連れてきてくれるとありがたい」。そして、今回カバンストリート対象店舗で1000円以上の購入または保護猫募金を1000円以上していただくと、先着150名様(お1人様1つ)にオリジナル「ネコエコトートバッグ」をプレゼントする予定。ちなみに、バッグのイラストは毎日新聞の四コマ漫画「桜田です」でおなじみの猫好き漫画家いしかわじゅんさんが担当している。

 もちろん、マルシェも充実しており、兵庫県各地から人気キッチンカーが7台出店する。その内訳はデコレーションクレープ「39cafe」、極旨ハンバーガー「ELCafe del sol」、志方牛サーロイン「海彦亭」、ひんやりストーンアイス「134kitchen」、黒毛和牛カレーパン「小麦庵」、ホットドッグ専門店「BOSS」、特上厚切りタン「肉’SELECT」などなど。これらは毎回行列ができる人気店だ。

 さらには、地元人気商店から出石奥山「安倍商店」の珍しいジビエフランクフルト、ネコフェスにちなんで栄養満点ジビエペットフードや日高にあるカフェ「キノシタ」のレーズンバターサンドと焼き菓子も出店。地元野菜や豊岡独自の「コウノトリ育む農法」で作られたお米も販売する。

 その他にもホームレス支援のためのカバン回収を実施。主催者は「ぜひ、ご自宅の不要なカバンを持ってきてください!」と話す。楽しいだけでなく、保護猫活動や様々な支援にもつながるイベントに、ぜひ足を運んでもらいたい。

◇「カバストマルシェ&ネコフェス」

日時:10月23日(日)10時~16時
会場:兵庫県豊岡市中央町宵田商店街(カバンストリート) 入場無料

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