インフルエンサーやYouTuberからの誹謗中傷
ーー加害者はどんな人物だったのですか?
「警察からは、30代男性という情報しか教えてもらえなかったのですが、覇気がなく、服装もだらしない感じで、印象的には今話題の『無敵の人』のような雰囲気でした。事件が起きた時間も午前10時前後でしたから、出勤するには遅めの時間ですし、その日1日取り調べもありましたので、会社員などではないのかもしれません」
ーー動物虐待は凶悪犯罪との関連性も指摘されています。今回の一件、加害者にきちんと責任を取らせることは出来そうですか?
「被害届を出したままだと暴行罪で軽い罪なのですが、私の場合は、外傷、首と肩近辺の寝違えたような痛み、数日間の不眠や昼間の散歩に行けなくなったことによる心的ストレスを外科、精神科で診てもらい、診断書をいただいたので、それを警察に提出しました。診断書を提出した時点で、暴行罪から傷害事件に切り替わるとのことでした。示談などには応じず、ペギーと私の医療費や慰謝料なども受け取らず、然るべき処置を望んでいます」
動物虐待という犯罪が少しでも減れば…
ーー今回の投稿に対する反響や反応については、どんな感想を…?
「反応はさまざまでした。擁護してくださる方が圧倒的に多いですが、自分が落ち込んでいるタイミングで見た批判的な意見が響いてしまいました…。どうやら、テレビにも出ていたフォロワーの多い方が、私が普段から散歩中に買い物をしてペギーを待たせているかのようにツイートされていたようです。
また、私のことを誹謗中傷していた人の動画がYouTubeに投稿されていたようで、多方面から心配してくださるDMなどをいただきました。テレビに出ていたインフルエンサーの方からは謝罪していただきましたが、Twitter、インスタに投稿した記事の方はまだ削除してくれていません…」
ーー今後はどういった対応をお考えですか?
「加害者に対しては、暴行から傷害に切り替えて起訴する予定です。ここからは検事の判断に委ねますが、少しでもこういった犯罪が減ればいいなあと思います。動物が器物、所有物として、こういった理不尽な事態に耐えなくてはならない現状が、少しでも変わるように願っています…」
※ネット上の誹謗中傷や投稿記事の削除依頼の方法などの相談は「総務省」の窓口へ
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イラストやデザインの仕事をされているEKKAさんは、ペギーちゃんを含む合計6匹の保護犬と保護猫と暮らしています。今回、被害にあったペギーちゃんも、もと保護犬。推定5~7歳のフレンチブルドッグの女の子で、保護されてからまだ半年も経っておらず、おびえることも多いそうですが、頭がよく、甘噛みすらしないという、穏やかなワンちゃんなのだそうです。
「動物虐待」は「凶悪犯罪」のシグナル
「動物虐待」は「対人暴力との連動性」が指摘されています。過去に日本国内で起きた凶悪事件の犯人の多くが、事件前に動物を残忍な方法で虐待し、殺害していたというデータもあるようです。凶悪犯罪を未然に防ぐためにも、「動物虐待」に対するさらなる警戒が必要かもしれません。
■EKKAさんのイラスト/デザイン「EKKA ART WORKS」
■動物を愛するEKKAさんが経営する国産無添加のペットのおやつの会社
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