「ここは授乳室ですよ」カーテン開け侵入した男、注意しても立ち去らず 百貨店で体験した恐怖、SNSで注意喚起

門倉 早希 門倉 早希

授乳室を利用しているときに不審者に遭遇…。ツイッターで【注意喚起】と発信されたエピソードに注目が集まっています。投稿したのは4か月のお子さんを持つうめ湯さん(@UmEyu_mmt)。

うめ湯さんが建物内の奥にある授乳室に向かおうとしたところ、その手前の離乳食などを与えるスペースに1人の男性を見つけます。うめ湯さんは特に気に留めず、ベビーカーを押していたので奥の広い個室に入って授乳を開始。施錠設備はないカーテンで仕切られた授乳室で、入り口に背を向ける形だったといいます。

すると、個室のカーテンを開ける音が。これまでも何度か使用中に誤って開けられることがあったうめ湯さんは、すぐ閉めて立ち去るだろうと授乳を継続。しかし、数秒経ってもカーテンを閉める音は聞こえてきません。

不思議に思ってカーテンの方に目をやると、先ほど見かけた男性が無言でうめ湯さんの方を凝視しています。危険を察知したうめ湯さんは、咄嗟にスマホでほかのフロアにいた家族に通話を繋げつつ、男性に対して「ここは授乳室ですよ~男性は入れない場所ですよ~」と語りかけます。

声をかけても男性は動かず、変わらず無言のまま。少しして、通話の内容を聞いて飛んできた家族が到着。男性は逃走し、非常階段に逃げたところをうめ湯さんの叔父が捕まえ、施設の警備員、警察に報告したそう。男は警察に対し、「授乳に興味があった」などと話していたそうです。

当時を振り返り、うめ湯さんは「『あぁ、終わったな』と思いました」。授乳室は建物の奥で叫んでも近くに人がいなければ聞こえないという状況に加え、「逃げ道もない狭い場所でどうすることもできなくてとても不安でした。家族が来てくれた時の安心感はとてつもなかったです」。

恐怖心は自身が思った以上に根深く、件の出来事から10日ほど経つも何度も夢に見るとうめ湯さん。「正直かなりダメージはうけています。ですが娘はまだ小さいので、今回の事がトラウマなどにはなっていないのが幸いです」。

ツイートには5.5万いいねがつき、同様の経験をした人などさまざまな声が寄せられました。うめ湯さんはそのなかで、ある声が印象に残ったと言います。「近所の商業施設のご意見箱に『授乳室が安全に使えるように』という内容で投書した方がいらっしゃり、後日『防犯ブザーを全個室につけるなどの対応をする』といった電話がきて、すぐに対応してくださった施設もあったそうで、安心しました」。

ではもし今後、新たに授乳室が設けられるとしたら、どういったことを願うのでしょうか。「可能でしたら、防犯ブザーを全個室につける。最近たまに見かける『mamaro』という箱型授乳室を置く。全部に鍵をつけるのは現実的では無いので、カーテンをマジックテープでとめられるようにして開けにくく、開けられる前に気付くようにしてもらえたら防犯ブザーを鳴らすなどすぐに行動できるので嬉しいです」。

※mamaro:Trim株式会社が提供するベビーケアルーム

また、注意喚起の投稿のあとうめ湯さんは、「1人でおでかけするママたちは、防犯ブザー持っていたりよくいく建物は電話番号登録しておくと安心かもしれないですね。ママも赤ちゃんも安心して使える授乳室が増えますように」と続けました。

ツイートは3万リツイートと大きく拡散され、「昔から授乳室とかベビールームに出没する痴漢の問題って無くならない。どうにかならんのかね…」「怖い無理もう授乳室入れない」「授乳室って人気のない所にあったりするし危ないよね…」と多くの人が関心を寄せていました。

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