元宝塚男役・七海ひろき、男装イケメン女子役で「自分で言うのは恥ずかしいけど、キラキラしたところを表現」

小野寺 亜紀 小野寺 亜紀

173.5㎝の長身を誇る麗しい容姿、人の心を癒す声など天性の魅力を活かし、宝塚歌劇団の男役スターとして人気を集めた七海ひろきさん。2019年に退団後も、俳優・アーティスト・声優など幅広いジャンルで活躍する彼女の、ドラマ初出演・初主演を果たす『合コンに行ったら女がいなかった話』の取材会が、10月13日に関西テレビでおこなわれた。

10月20日よりスタートする同ドラマは、累計発行部数60万部を突破した蒼川ななさんの同名マンガが原作。男子大学生3人が合コンに出かけたら、待っていたのは超絶イケメンの“男装女子”だったという、3組の男女が織りなす新感覚のラブコメディーだ。

初のドラマのオファーが来たときは、「とても驚きましたが、今まで私を見たことのない方も観てくださるかもしれないですし、いろんなことに挑戦するという自分のポリシーがあるのでやらせていただきました」と明るく話す。

「舞台はお客様と一緒にいるすべての空間を感じながら演じるところが好きですが、ドラマは今撮っているものが、対ひとりの方に届けるという部分が少し違うのかなと感じました。最初はいろんなところからカメラが追っていることに気づかなかったけれど、ドラマの撮影後半になると、『いまこっちのほうから撮られているから、角度はこうしたらいいのかな』など、少しずつ分かっていったので楽しかったです」と、撮影を振り返る。

元宝塚男役の二人との共演に嬉しさと安心感

七海さんが演じるのは男装バーでアルバイトをしている正統派王子様系イケメン女子の蘇芳(スオウ)役。「蘇芳は、今誰と誰がどういうふうに思っているかなど、察知する能力が高い人。私自身はまったく逆で鈍感さんなので(笑)、役作りをするうえでは、そういうアンテナを張っているという目線や動きを意識して演じました」という。

ただ、宝塚時代からさり気なく娘役にプレゼントを渡して感動させたり、仲間から「お兄様」と呼ばれたりするなど、ナチュラルなイケメンぶりを発揮していた七海さん。「自分で言うのは恥ずかしいですが、蘇芳のキラキラしたところを表現できたら、皆さんに楽しんでいただけるのではと思っていました。ドラマでは映像に“キラキラ効果”も入れてくださっていて、制作の皆さん、ありがとうございます!」と感謝の言葉が飛び出す。

同じ男装イケメン女子の藤(フジ)役は瀬戸かずやさん、琥珀(コハク)役は如月蓮さんという、元宝塚の男役が演じており、「とても心強く、二人がいてくれたおかげで安心した状態で撮影に臨むことができました」と顔をほころばせる。

「私は撮影のギリギリまで台本の台詞を確認していたのですが、瀬戸さんはそういうこともなく落ち着いていて、『格好いい! やっぱり素敵だな!』と思いました。如月さんはもともと宝塚時代に同じ星組にいたので、一緒にいるだけで落ち着く存在。役としては、私たちが(琥珀を)振り回す瞬間もあれば、私たちを制してくれるときもあり、普段の関係との違いなどをお互い楽しみながらの撮影でした」。

まばたきの回数や目の芝居などを意識

また、男装女子に翻弄される大学生3人を演じた若手注目俳優、井上想良さん、小西詠斗さん、増子敦貴さん(GENIC)については、キャスティングが決まった当初から「みんなイケメン!なんて美しい人たち!」という印象を持ったという。

「初めましてのときはやはり緊張していたのですが、撮影の空き時間に好きなアニメや漫画の話などをし、だんだんお互いの空気感がほぐれていきました。最終話のころにはすごい絆が生まれたなと思います」。ドラマ出演経験のある3人が、撮影のカメラチェックのときに呟く言葉で、映像の芝居のコツをつかめた、とも。「『今ちょっと表情が硬かったな』『まばたきが多かったな』とかコソッと言われているのを聞いて、『フンフン、そういうところに気をつけるんだ』と教えてもらいました」と笑う。

13日深夜に放送される特別番組『新ドラマ「合コンに行ったら女がいなかった話」見どころSP』では、キャスト6名で合コンの定番ゲームにも挑戦。そこで「根底にある負けず嫌い精神が出て、本気で戦いました(笑)。すごく楽しかったですし、5人の皆さん一人ひとりが魅力的なので、ぜひ楽しんでいただきたいです」とアピールする。

最後に、「とてもキュンとなるドラマです。日々いろんなことがあると思うのですが、あまり深く考えずに楽しく笑えるラブコメディーなので、毎週『楽しかった!』と次の日を迎えていただけたら嬉しいです」とメッセージを送った。

関西テレビの新しい深夜ドラマ枠「EDGE」の第1弾となる本ドラマ。エグゼクティブプロデューサーの中畠義之さんは、「スムーズにドラマ化が進んだのは、やはり原作の力が大きいです。“合コン”という設定はどこか懐かしさもありますが、コロナ禍でリアルになかなか会うことができなくなった人たちにも刺さる漫画なのだと思います」と話してくれた。懐かしいのに新しい、異色の胸キュンドラマに期待だ。

ドラマ『合コンに行ったら女がいなかった話』は、10月20日深夜より関西テレビとTOKYO MXで放送開始(全10話)。カンテレドーガ・ TVerにて見逃し配信あり。

『合コンに行ったら女がいなかった話』
10月20日放送スタート 全10話
関西テレビ:毎週木曜深夜0時25分~
TOKYO MX:毎週木曜深夜1時~
見逃し配信:カンテレドーガ・ TVer
https://www.ktv.jp/goukon/

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース