青空に現れた「marry me」突然のプロポーズに周囲も笑顔に…喜びのお裾分けを紹介したツイートが話題

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

「プロポーズが壮大すぎて。
どこの誰か存じ上げませんがお幸せに!」

こんなコメントと共に空の写真を投稿したのは、オーストラリア・シドニー在住の伊藤英高さん(@hidetter0712)。とても意外でロマンチックなプロポーズの場面に遭遇しました。

伊藤さんが撮影した写真は、オーストラリアの街並みの上に、透き通った青空。そこに、まっすぐにひこうき雲が走っています。そこには、何やら文字らしきものが見えます。

「marry me(結婚してください)」…よく見ると、それはプロポーズの言葉でした。

天に描かれた、なんとロマンチックな言葉。誰でも感動して、OKしてしまいそうです。

伊藤さん自身も、誰が誰に向けたメッセージなのかは知らなかったものの、それでも「ほっこりして、幸せをおすそ分けしてもらった気持ちになった」とのこと。

ツイートのリプ欄にも「素敵」「見てるだけで幸せな気持ちになれます」など、感動の声が続出しました。

また、その一方で、奇しくも同時期に隣の国から弾道ミサイルが発射されたことについて、「日本の上空にはミサイルが飛んでますが」「日本の空とは真逆で泣けてくる」など、我が国の状況を嘆く声もありました。

空からメッセージを伝えるスカイライティング

実は、このように空に文字を書いて伝えるサービスは、Skywriting(スカイライティング)と呼ばれています。

発煙器を乗せた1台または複数の小型航空機が飛行することで、空にメッセージを残すというものであり、アメリカやオーストラリアといった国では広く利用されているそうです。

実際、今回のツイートのリプ欄には、同じくオーストラリア在住の方から「自分も見たことがある」というコメントがあったり、スカイライティングが行われている写真や動画を公開する人もいました。さらに、「友達のお父さんがシドニーでスカイライティングをしている」という方もいて、現地では結構身近な存在のよう。

しかしながら、伊藤さん自身は今回はじめてスカイライティングのことを知ったといいます。ご本人に、その時の様子や感想などをおうかがいしました。

――今回のプロポーズの写真は、どちらで撮られたのですか?

伊藤さん:コカトゥー島という世界遺産にも登録されている島で撮りました。ここの丘の上から見る景色がシドニーで一番好きで、天気のいい日にたまに行く場所です。

――スカイライティングが行われている様子はどのような感じでしたか?

伊藤さん:私が最初に気づいたのは“marr”と描かれたあとでした。しかし、“a”と“r”はハッキリわからず、“mon^^”みたいに見え、「月曜は祝日だった」みたいな意味かと思って、オージーらいしい陽気な感じかなと思っていました。しかし、しばらく見ていると、“marry me”というプロポーズの言葉だとわかりました。

――周囲の様子はいかがでしたか?

伊藤さん:空に文字が書かれていることに少しずつ気づきはじめ、驚きの声をあげたり、撮影しはじめたり、笑顔で空を見上げたりしていました。

――微笑ましい光景ですね。プロポーズとしても素敵です!オーストラリアでは、このように情熱的な方が多いのでしょうか。恋愛や結婚観について、日本との違いを感じたことは?

伊藤さん:私自身、シドニーに来た直後に2度のロックダウンがあり、まだまだこの国のことをよく知らないのですが…。でも、親や友達の前でもキスやハグをしたり、ジェンダーという面でも多様なところは、日本と違うところだと感じています。いろんな価値観や文化が融合して成り立っているのは、面白いところだと思います。

  ◇  ◇

日本より恋愛に関してオープンな価値観をもつオーストラリアでは、あのような情熱的なプロポーズも珍しいことではないのかもしれませんね。

また、スカイライティングは今回のようなプロポーズ以外にも、企業の広告や宣伝、お祝いの言葉、デモ活動など、さまざまな目的に使用されています。

日本ではまだそこまでメジャーではないものの、映画の宣伝や飲料品のPRなどで用いられた例もあり、今後注目されていくかもしれませんね。

■伊藤英高さんのTwitterはこちら→https://twitter.com/hidetter0712

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース