「とっても可愛い!」りんごに乗っかる意外な生き物の姿にほっこり、青森のりんご農家が撮影

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

「よほど快適だったのか、今日一日りんごの上で過ごされました…」

青森県でりんご農家をされているY_ZUさん(@akai_suisei_z)が撮影、Twitterに公開された写真が話題です。

写っているのは真っ赤で大きく、美味しそうなりんご。そして、果軸のくぼみの部分をよく見ると…ひょっこり顔を出していたのは、カエルです。

小さくてなんとも可愛いカエル。早朝にそれを見つけたY_ZUさんは、その様子をカメラに収めます。

さらに、夕方にもう一度見てみると、同じ場所にまだカエルはいました。

朝・夕と撮影された2枚の写真。リプ欄にもたくさんの反響が。

「とっても、かわいいですね」とカエルの可愛さを称える人、Y_ZUさんの育てたりんごを「色づきが良くて美味しそう」と絶賛する人、同じくカエルを見かけたという他県の農家さんからの声など、さまざなコメントが寄せられています。

さらに、「よほどこのリンゴの甘い匂いが気に入ったんでしょうね」、「りんごの匂いに寄ってきた虫が食べ放題なんでしょうね~」などカエルがりんごに乗っかっている理由を考える人も。実際のところはどうなのでしょう? Y_ZUさんに聞きました。

――写真からもカエルがくつろいでいるように見えますが、実際のカエルはどのような様子でしたか?

Y_ZUさん:りんごのつる元に綺麗に収まって、とても気持ちよさそうにしていました。特に早朝は、朝露がついていたので、水気もあって気持ち良さそうでした。

――リプ欄にもコメントがありましたが、カエルはなぜりんごにずっと乗っかっていたのでしょう?やはりりんごの香りに理由があるのでしょうか?

Y_ZUさん:このりんごは収穫期間近だったので、香りは強まっていたものの、まだ熟してはいないので、りんごの匂いが好きな訳ではないと思います。りんごのつる元のくぼみのような、狭い場所が落ち着くのかもしれません。

――この後、カエルはどうなりましたか?

Y_ZUさん:翌朝見てみたら、すでにカエルの姿はありませんでした。エサを求めて移動したのかと思います。

――青森の果樹園では、このようなカエルはよく見かけるのですか?

Y_ZUさん:作業をしていると今回のようにりんごのつる元に乗っているカエルは結構見かけます。雨の後などで、つる元のくぼみに水が溜まっている時に見る事が多いかもしれません。

――他にはどのような生き物をよく見かけますか?

Y_ZUさん:園地内で見かける生き物は、カモシカ、キツネ、タヌキ、カラスなどですね。ただ、いずれの動物も農家にとっては天敵です。カモシカは、りんごの葉っぱや若い芽を食べてしまいますし、若い枝を折ったりしますが、天然記念物なので手出しが出来ません。タヌキは、桃を食い荒らしたりします。カラスは、りんご等の果実を突いて駄目にしてしまいます。

  ◇  ◇

Y_ZUさんのお話にもありましたが、やはり農家の方は自然の動物を見かける機会が多いとのこと。しかし、環境を荒らされたり、せっかく育てている作物をダメにされたりと、困ったことも多いようです。

そんななか、今回のように、小さなカエルがりんごのくぼみでくつろいでいる風景は、そこまで被害もなく、農家さんにとってもほっこりする出来事だったのかもしれませんね。

■Y_ZUさんのTwitterはこちら→https://twitter.com/akai_suisei_z

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