みなさんは日本の国民食のひとつである「カレー」といわれて思い浮かべる街はどこですか。NTTタウンページ株式会社が、このほど発表した「カレー店都道府県別登録件数ランキング」によると、人口10万人あたりのカレー店の登録件数は、3年連続で「石川県」が1位だったそうです。
同ランキングは2020年・2021年・2022年の各4月時点で、タウンページデータベース(職業別電話帳データ)の業種分類「カレーハウス」に登録されている件数を集計し算出したといいます。
2022年の「カレー店の登録件数による都道府県ランキング」の1位は「石川県」(63件/人口10万人あたり5.56件)でした。次いで、2位「北海道」(225件/人口10万人あたり4.31件)、3位「大阪府」(257件/人口10万人あたり2.91件)、4位「富山県」(30件/人口10万人あたり2.90件)、5位「福岡県」(143件/人口10万人あたり2.78件)となりました。
【1位:石川県】
日本海の新鮮な海産物の宝庫で伝統的な和食のイメージが強い石川県ですが、実はカレー好きな県民性でもよく知られているそうです。中でも「金沢カレー」と称されるカレーは知っている方も多いのではないでしょうか。
特徴としては、濃いめのルー、ルーの上に乗っているカツ、そしてそのカツにソースがかかっていることなどが挙げられますが、店によって多少違いがあるそうです。
【2位:北海道】
北海道は北のカレー王国と言われるほどのカレーの名地です。特に札幌発祥のスープカレーは大人気で、ジンギスカンやラーメンと並ぶ名物フードとして全国から求める人がいるほど。スープカレーの他、クリームソースをベースにして作るホワイトカレーも北海道のご当地グルメです。
【3位:大阪府】
カレー激戦区の都市大阪。近年静かな盛り上がりを見せているのがスパイスカレー。独自に調合したスパイシーなカレーで、ご飯と合わせる、出汁を使うといった点が特徴で、スパイシーなのにあっさりとした味が新感覚。日本最大のカレーイベント「カレーEXPO」は大阪府吹田市の万博公園で開催されています。
次に、2013年から2022年までの「全国のカレー店の登録件数の推移」をみると、調査を開始した2013年(2978店舗)から2017年(2932店舗)まではそれほど大きな変動は見られませんでした。2018年(2888店舗)からは登録店舗数の減少に拍車がかかり、2022年には2598店舗にまで減少、2014年に3015店舗あったピーク時に比べ、約400店舗減少したといいます。
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調査を実施した同社は「カレーはコロナ前からデリバリーが展開されておりコロナ禍に適した業態ではありましたが、店舗運営が中心であったため、他の飲食店に比べれば打撃は小さいものの業績を大きく落としてしまったことが原因のひとつと考えられます」と説明。
さらに、「異業種からの参入が相次いでいるものの、まだまだ登録店舗数の増加には至っていない現状です。コロナ禍の影響が小さくなりつつある今、どのようなスピードで業界が回復していくのか今後の動向に注目です」とも述べています。
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【出典】
▽最新!日本全国ランキング 日本の国民食の代表格!カレー店都道府県別登録件数ランキング
https://www.ntttp-db.com/post/ranking015