みなさんは、朝起きたときに疲労感や眠気を感じる時はありますか。全国の20~39歳の若手ビジネスパーソン(パート・アルバイトをのぞいた有職者)500人に睡眠に関する調査をしたところ、約8割の人が月に1回以上「始業時の疲労感や眠気を感じている」と回答、理由については、「睡眠時間が短いとき」「特に理由はなく、日常的に感じる」などに回答が集まったそうです。
合同会社Endianが展開するリラクゼーションドリンクブランド「CHILL OUT(チルアウト)」が2022年8月に実施した調査です。
まず、「始業時に疲労感や眠気を感じることがありますか」と聞いたところ、「ほぼ毎日」(約27%)、「週に1~2回」(約22%)、「週に3~4回」(約20%)、「月に1~2回」(約13%)と続き、合わせて約83%の人が「月に1回以上疲労感や眠気を感じることがある」と回答。多くの人が朝から疲れのある状態で仕事を始めていることがわかりました。
また、「起床時に疲労感や眠気を感じる」と回答した人にその理由を聞いたところ、「睡眠時間が短いとき」(約42%)、「特に理由はなく、日常的に感じる」(約41%)、「なかなか寝付けなかったとき」(約31%)、「就寝時間が不規則なとき」(約22%)、「睡眠中に何度も目が覚めてしまうとき」(約20%)といった回答が上位に並び、慢性的に睡眠に課題を感じていることもわかったそうです。
次に、早稲田大学睡眠研究所の西多昌規所長監修のもと、「就寝前の自由時間に行なっていること」のうち「睡眠に良くないこと」についてピックアップしたところ、「TV・動画を見る」(約59%)が最多に。次いで、「SNSを見る」(約52%)、「ゲームをする」(約28%)、「食事・飲酒」(約26%)を行なっている人が多いことがわかりました。
一方で、「睡眠に良いこと」で最も多く行なわれていたのは「入浴(湯船につかる)」(約25%)であったことと比較すると、「睡眠に良くないこと」を行なっている人の方が多く、睡眠の質に課題をもたらす原因の一つに考えられることが判明したといいます。
調査結果について西多所長は「『TVやスマホなどの明るい画面を見つめる』『SNSにのめり込んで気分がたかぶる』といった脳と身体を刺激する行動をとると、眠りに入りづらくなり、睡眠の質が下がってしまいます」と説明。
さらに、「寝つきをよくするには、就寝前にクールダウンして、副交感神経の活動を高める時間を十分にとることが必要です。入眠する約60〜90分前にぬるめのお風呂やシャワーを浴びる、少し部屋の照明を暗めにして、リラックスできる音楽やラジオを聞く。こういった行動は、入眠をスムーズにし、睡眠の質を良くする習慣です。また、夕方から寝る前にかけてのカフェインやニコチン摂取は、覚醒作用があるため、おすすめできません」とも述べています。