tl_bnr_land

大学院での研究領域と異なる分野に就職…専門外の仕事に約7割が満足「視野広がった」「結果として専門知識も活きる」

まいどなニュース まいどなニュース

大学院を修了したけれど、自分の専門とは異なる分野の仕事についた人は、その選択にどのようなことを感じているのでしょうか。大学院を修了し、研究領域と異なる分野の企業で5年以上働いている全国の男女107人に聞いたところ、約7割の人が自分の仕事に「満足している」と回答しました。また、満足している理由は、半数以上の人が「結果として専門知識も活きたから」と回答したそうです。

株式会社アカリクが、2022年7月に「大学院を修了した社会人の仕事の満足度に関する実態調査」と題して実施した調査です。

はじめに、「ご自身の研究領域と異なる分野の仕事に、満足していますか」と聞いたところ、「やや満足している」(48.6%)と「非常に満足している」(22.4%)を合わせると、71.0%の人が「満足している」と回答しました。

続いて、「非常に満足している」「やや満足している」と回答した人に「研究領域と異なる分野の仕事に満足している理由」を聞いたところ、「結果として専門知識も活きたから」(52.6%)、「やりがいのある仕事に取り組むことができているから」(42.1%)、「キャリアが広がったから」(40.8%)といった回答が上位に並びました。

ちなみに、そのほかの回答では「自分の視野が広がった(38歳)」「新しいことにチャレンジできている(30歳)」「新たな知識を得られる(36歳)」「新たな専門分野と呼べる分野が増えた(35歳)」「社会に貢献できる仕事だから(32歳)」「研究領域の奥深さに気づけた(33歳)」「もともとの研究分野との連携を模索する機会が与えられた(32歳)」などが挙げられたそうです。

さらに続けて、「大学院での学びが、研究領域とは異なる分野の仕事に活きていると感じますか」と聞いたところ、「ややそう感じる」(46.7%)と「非常にそう感じる」(20.6%)を合わせると、67.3%の人が「仕事に活きている」と感じていることがうかがえました。

また、「大学院での学びが、研究領域とは異なる分野の仕事に活きている」と回答した人に「大学院でのどのような学びが仕事に活きていると感じますか」と聞いたところ、「論理的思考力」が73.6%で最多に。次いで、「マルチタスク」(48.6%)、「粘り強さ」(44.4%)といった回答が上位に並びました

ちなみに、そのほかの回答では「課題形成力(33歳)」「ヒアリング力(38歳)」「忍耐力(32歳)」「考察力(40歳)」「一つの事象を深堀りする力(33歳)」「さまざまな事に挑戦する精神力(38歳)」などが挙げられたといいます。

なお、「大学院での学びが仕事に活きた場面」については、「難関にぶつかった時の物事の乗り越えかた(35歳)」「発表をした経験がプレゼンなどに活きた(40歳)」「研究の進め方や姿勢が共通するものであった(31歳)」「研究分野の一部が最近流行りのAIのアルゴリズムの勉強に役立った(33歳)」「失敗した時になぜ失敗したか、どうやって改善すればいいか考える力は仕事でも使える(30歳)」「前例のない仕事に対する進め方に対して、自身で課題を形成して、問題解決した(33歳)」などのコメントが寄せられたそうです。

次に、「就職活動を行う中で、ご自身の研究領域の仕事はどの程度あると感じましたか」と聞いたところ、「ややある」(30.8%)、「かなりある」(19.6%)、「あまりない」(31.8%)、「ほとんどない」(17.8%)という結果になりました。

最後に、「大学院生が仕事選びをする際に、ご自身の研究領域にこだわらなくて良いと思いますか」と聞いたところ、「ややそう思う」(54.2%)と「非常にそう思う」(29.9%)を合わせると、84.1%の人が「自身の研究領域にこだわらなくて良い」と回答したそうです。

また、「自身の研究領域にこだわらなくて良いと思う理由」については、「自分の視野をもっと広げてほしい(38歳)」「選択肢を狭める必要はない(38歳)」「幅広く興味を持って取り組むことで自分自身のためになると思う(32歳)」「様々なことに挑戦するべき(36歳)」「ダイレクトに関連した領域でなくても、学びを活かせる場面は多々ある(40歳)」「直接関わってなくとも仕事に役立つ知識経験は必ずある(35歳)」「大学で勉強した時間より社会に出た後の時間の方が長いから(34歳)」といったコメントが寄せられたといいます。

   ◇  ◇

【出典】
▽大学院生のキャリアを支援する「アカリク」
https://biz.acaric.jp/

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース