富山県高岡市で20日午後6時40分ごろ、同市の保育園児で2歳の高嶋怜音ちゃんが自宅を出て行方不明になったことを受け、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は22日に現場を取材した。小川氏は23日、当サイトの取材に対し、今後の焦点を語った。
富山県警高岡署によると、当時、自宅には家族がいたが、目を離したすきに怜音ちゃん1人で外に出たとみられ、署や消防が周辺を捜索している。怜音ちゃんは身長約80センチで黒色の短髪。水色のパジャマを着ていた。
22日に行なわれた捜索では、その範囲を自宅周辺から付近を流れる川などに拡大。警察官はボートに乗って川の中を確認し、市職員は専用のカメラで用水路を捜索した。ドローンを用いて上空からも手掛かりを捜した。現場は西高岡駅近くの田んぼに囲まれた住宅街。行方不明になった20日当時、高岡市には大雨洪水警報が出ていた。
自宅から約500メートル離れた神社横の公園まで「怜音ちゃんのにおいがあった」という話も報じられているが、小川氏は「捜索の範囲の中で警察犬がいた、ということだと思います」と説明。「警察犬を過信するのではなく、警察の捜索は約500メートル離れた神社ではなく、水路を中心に行なわれていました。神社のある範囲は大人でも徒歩約5分かかる距離。2歳の子どもさんが素足で行けるかどうか。誰にも会わなかったのは不思議です」と指摘した。
その上で、小川氏は「今後のポイントは捜索の範囲を広げるだけでなく、細かい所まで、捜索していくことが重要。範囲を広げていって、落としているところがあってはいけないということ。怜音ちゃんが1人で歩いているところを目撃した人がいるかいないか。防犯カメラやドライブレコーダーに映っているところがあるか。そういうところの協力を得て、捜査が進められていくと思います」と見解を示し、「無事でいることを願っています。早く見つかって欲しい」と思いを語った。