もと野良猫兄弟が「ハリウッド映画」みたいなアクションでバタン! お互い見つめあった後の「謎」行動とは?

はやかわ かな はやかわ かな

セーフティネットを作ること、それが本当の「責任」

動物保護団体あるあるとして、『独身はダメ』『責任もって生涯終生飼育』という、里親になる方には譲渡の際の厳しい条件/審査があります。飼育放棄や虐待を避けるための選別と考えられますが、現実は「離婚」や「病気」、「出産」や「転職」、「転居」などでペットを手放す人も少なくありません。保護猫ボランティア「トトポタ」さんはそういった「譲渡の際の条件」について、違和感を感じていたそうです。

「そもそも人生に”絶対”はないと思うんです。もちろん、預かった命を簡単に放棄して欲しくない!という思いは大前提です。猫は人間に適切に管理され、猫らしく健康かつ安全に、人間の愛情を可能な限り受けて生きていくのが理想です。その中で、飼い主が『どうしようもないこと』や『自分の生活を脅かすこと/成長をストップさせること』に直面した時、『飼い続けなければいけない』ことだけが責任ではないと思うんです。

もし猫を連れて行くことが出来ない時、一緒に暮らし続けられなくなった時にどうするか? こういう時にセーフティネットがあるといいですよね。それが自分の家族や友人……つまり、後見人みたいな存在ですね。『トトポタ』はそういう存在でありたい、と思っています。

独身であろうが、フルタイム勤務であろうが、猫と暮らしたい気持ちを諦めて欲しくないと思っています。そして、自分の人生をファーストに考えること……それは自分勝手ではないと思うんです。自分の成功は自分のためというより、社会のためでもありますからね。だから、もしもの時の決断が出来るようにしておこうね、ということを譲受される方に伝えています」(保護猫ボランティア「トトポタ」さん)

猫愛が強くてマジメな人ほど、猫ファーストでないと失格……といった思想に陥りがちです。しかし、病気や事故、環境の変化など、思いも寄らないことは誰にでも起き得ます。『飼い続けなければいけない』という「責任」に追い詰められ、飼育放棄や多頭崩壊のような事態を招いてしまわないよう、万が一の際に助けを求められるセーフティネットを作っておくこと。それこそが、命を預かる飼い主としての本当の「責任」なのかもしれないですね。

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