ビーバー赤ちゃんの初泳ぎ動画が話題 28年ぶりのベビー誕生に動物園職員も「可愛い♡」と悶絶

太田 浩子 太田 浩子

 生後17日のアメリカビーバーの赤ちゃんが、初めて水に入ったときの動画が公開されて話題になっています。ツイートしたのは「高知県立のいち動物公園」(@noichizoo_staff)(高知県香南市)です。

 ビーバーの赤ちゃんが「どのように泳ぎを習得するのかと思いきや、プールに自ら入ってプカプカ浮き、ぎこちないながらすぐに泳ぎはじめました」と、入水した赤ちゃんビーバーに「かわいい♡うわぁ〜」と思わず声がもれてしまう職員さんたち。声が入ってしまったことに「28年ぶりの繁殖なのでお許しを」とコメントしています。

「職員さんたちも,私たちと同じ気持ちで見ているんだ!!と嬉しくなりました♪」
「可愛い💞ぬいぐるみみたいにもこもこ😍」
「黙って見るのは絶対ムリですねー😂可愛いすぎますもん😍💕 ママとパパのガブガブTIMEに頑張って割り込もうとしてるのも微笑ましいです😂」
「スタッフの皆様の声が愛に溢れていて聞いていて楽しい(*^^*) そして浮いた直後の赤ちゃんビーバーのドヤ顔が可愛くて何度も見てしまう(笑)」
「プカーっと浮いた姿の可愛いこと!ギャラリーさん達が黄色い声を出して当然です。親と同じ気持ちなんですもの☆」

 赤ちゃんビーバーの様子に、実際に可愛いから声が入っても仕方がないとうなずくみなさん。ツイートは2.8万を超える“いいね”がついています。

 入水後は、水かきのある後ろ足を動かして前に進み、どんどん泳ぎが上手くなっていく様子のほか、親が遊んだり落ち葉をかき集めて運んだりする姿なども紹介されています。

 双子の赤ちゃんの名前は投票で、7月23日に「わさび」ちゃんと「はなび」ちゃんに決定しました。お父さんはソラくん、お母さんはあけびちゃんです(どちらも4歳)。アメリカビーバーについて、のいち動物公園の担当者さんに詳しいお話を聞きました。

──飼育員さんたちにとってもやはり赤ちゃんは可愛いのですね。

 成体の姿をそのまま縮小したかたちで、亀の子たわしに尾がついているような姿がとて可愛らしいです。

──亀の子たわしに尾!たしかに(笑)。28年ぶりの繁殖に成功されたとか。

 飼育個体が老齢で交尾がみられても繁殖しなかったため、他の動物園から若いペアを迎え入れました。

──巣はどうなっているのですか?

 巣はありません。各ペアに寝室があって、敷きワラを敷いています。また、サクラやアラカシ、シラカシの枝等を入れています。

──双子の赤ちゃんは、今後はのいち動物公園で飼育されるのですか?

 双子は繁殖適齢期になる頃には、他の飼育園館に搬出すると思います。

──増えていくといいですね。あけびちゃんとソラくんが、動画でお相撲みたいなことをしているのは遊んでいるのでしょうか?

 見たままで相撲を取っているような遊びをしています。

──仲良しぶりも可愛いです。落ち葉も大量に運ぶのでびっくりしました。

 前肢で落ち葉や土を運んでいます。押している間にどんどん溜まって量が増えていきます。あまりにも多くなるとどんどん横からこぼれていきます。ほかに、展示では遊泳方法や子育ての様子なども、見てもらえればと思います。

──赤ちゃんたちの観察ポイントはどんなところですか?

 泳いでいる姿はもちろん、最近はよくパドックを一生懸命歩いたりすることが多く見られるようになってきました。そういった様子を見てもらえればよいのではないでしょうか。また、放飼直後や昼にはイモを食べている様子がみることができます。

──赤ちゃんたちの泳ぎは上達しているのでしょうか?

 初めて展示した頃に比べると格段に上達しています。また、よく潜るようになりました。

 ◇ ◇

 げっ歯目ビーバー科のアメリカビーバーは、川や沼などの水辺にすみます。ボートのオールのような扁平で大きな尾が特徴。大きな木も前歯でかじり倒して、ビーバーダムを作ります。夜行性で午前中は寝ていることが多く、午後は活発に活動する姿が見られるそうです。

 のいち動物公園には、ソラくんファミリー以外に、ゆずくんとやまももちゃんペアもいます。現在は、ソラくんファミリーには火・木・土・日の10:00~15:00に会うことができます。

■高知県立のいち動物公園 https://noichizoo.or.jp

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