尻尾を体に巻き込んで、2人がかりで前足を持ってもらい、お尻を支えてもらってへっぴり腰でよろよろと歩く大型犬の動画が話題になりました。飼い主さんに聞きました。
「ワクチン接種
がんばりました~😆
接種後の
この腰の抜けた感じ😅」
と動画をツイートしたのは「ショコ&杏寿郞🐺(@jump2113)」さんです。まるで腰が抜けてしまったみたいになっていたのは、狼犬の杏寿郎くん(1歳半)です。
「可愛いすぎて可愛いすぎて😂😂何回も見ちゃいます😂💗」
「逆にめちゃお利口さんですーw」
「しっぽも完璧に巻き込んで…申し訳無いけど可愛い。可哀想だけど、可愛い…」
「ワンコも腰抜けるんですね😂がんばったね〜💕」
などとコメントが集まりました。強そうなお顔の大きなワンちゃんが見せる弱々な姿が可愛いと、動画は25.3万回以上再生されて、1.4万超えの「いいね」がつきました。杏寿郎くんがワクチン接種を受けたのは2回目です。飼い主さんにお話を聞きました。
──杏寿郎くん、昨年より注射が怖かったのでしょうか。昨年のワクチン注射のときは、どんな様子だったのですか?
昨年は、飼い主が抱っこして移動していました。注射はおとなしくさせてくれます。このような姿は初めて見ました。
──昨年も怖がっていたのですね。でも子犬でなくなった今年は、抱っこはちょっと大変ですね。
今回は3人で連れて行ったのでなんとか動かせました。全く動こうとしないので、押したり支えたりしました。
──3人で行ってよかったですね! 注射の前や、打っているときはどんな様子でしたか?
車から降ろすのに手こずりました。診察台に乗せるとき、動かないのでお尻を持ち上げたり押したり大変でした。注射の瞬間は固まっているのであっという間に終わりました。
──動画は腰が抜けているみたいに見えましたが、怖くて「動きたくない!」という感じなのかもしれませんね。先生はなんて?
先生は診察室に連れて入った時から笑ってました。注射はじっと出来たことを褒めてくれました。
──杏寿郎くんは、どのくらい時間、腰が抜けたみたいになっていたのですか?
30分弱でしょうか。車から降りようとしませんでしたが、しばらくして、自分から降りました。
◇ ◇
杏寿郎くんは、ツイ主さんの息子さんがホワイトシェパードのショコちゃんと一緒に飼っています。狼に興味があって、縁があった狼犬のブリーダーさんから杏寿郎くんを迎えた息子さん。「外見は大きいし、顔は強面ですが、とても優しく穏やかなんです。先住犬と追いかけっこしている姿に笑みがこぼれます」と話します。
とっても恥ずかしがり屋の杏寿郎くんは「人が来ると、遠くから見るだけ。初めて見る人には近寄って来ません」と、人に対して警戒心が強いそう。そのため専用ドッグランを作ってもらって、ショコちゃんと遊んでいます。
狼犬はしつけが難しいとも言われています。「しつけについては、不安がありましたが、杏寿郎の場合は先住犬がお手本となり、座れ・伏せ・待て・出せ・呼び戻しなどができます」とスムーズにしつけができたそう。「しかし、飼い主の靴・ソファ・マットは噛まれてボロボロです。この癖は治りません」と笑って教えてくれました。