虐待で保護された猫が出産 お留守番の相棒にと迎えた子猫は、まるで忍者のような運動神経だった

渡辺 陽 渡辺 陽

虐待されていた猫、レスキュー後に出産

明(さやか)ちゃん(10歳・メス)の母猫と祖母猫は名古屋市内でレスキューされた。2匹とも虐待されていたのだという。個人で活動している保護主にレスキューされた時、2匹とも妊娠していて、保護主のところで出産した。その時生まれたのが明ちゃんだった。

先住猫、母性があふれる

滋賀県に住む中島さんは京(みやこ)ちゃんという猫を飼っていた。

「共働きだったので留守番することが多く、気の合う子がいたら妹として迎えたいと思っていました。そんな時、出会ったのが明でした」

譲渡サイトで猫を探すと明ちゃんが目に留まった。ただ、心配だったのは2匹の相性だった。しかし、明ちゃんを迎えると、5日ほどで仲良くなった。

「京は明に母猫のように接してくれました。変に人間が間に入る必要もなく、その母性には驚かされました」

忍者のような猫

姉猫の京ちゃんも、今まで1匹だったのが2匹になったので、お留守番が寂しくないようだった。中島さんは安心して出かけられるようになった。

明ちゃんは、家族みんなの赤ちゃんとして育った。京ちゃんにはもちろん、パパやママ、誰にでも甘える甘えん坊の猫になった。ただ、独立独歩、唯我独尊という面もあるそうだ。運動神経は半端なく、中島さんによると、「まるで忍者」なのだという。

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