京都市内、またその周辺で公営交通事業をおこなう地方公営企業…なんて聞くと少しお堅い印象を感じる「京都市交通局」。その公式サイトに突如現れた「ゆる~い」イラストがSNSで話題を呼んでいます。
1.5万ものいいねがついた信賢さん(@shing_keng)のツイートには、「トップページに掲載されているイラストがシュールすぎてヤバいのでみんなに見てほしい」の一言。そして、一緒にアップされた「京都市交通局」公式サイトのスクリーンショットには、かわいらしいイラストとともに「まぢピンチ」「それな」と、これまたゆるい言葉が載っています。
ちなみに描かれているのは、「地下鉄に乗るっ」を合言葉に京都市営地下鉄・市バス応援するキャラクター・太秦萌、松賀咲、小野ミサ、太秦麗です。
そしてよく見ると、「市バス・地下鉄のご利用状況 25%↓ お客様激減」と簡潔なメッセージも添えられています。投稿には、「わかりやすくていいですね」「凄くよくわかるし、ちゃんと詳細ページの要約になってる」など絶賛する声が集まり、この取り組みに関心する様子が多く見られました。どうしてこのようなイラスト掲載に至ったのか? 「京都市交通局」の総務課長・清水さんにお話をうかがいました。
プロに頼んだかと思いきや…?
--すごい話題ですね! このイラストは一体…?
「昨年度あたりから、コロナ禍において経営ビジョンの改訂をおこなっていまして。『見える化』ということで、一般の人にもわかりやすいように…親しみやすいようなイラストを採用しました」
--なるほど。台詞の「まぢピンチ」「それな」なんて、とても身近な言葉です。
「台詞の採用は、『高校生でも興味を持ってもらえるように』という意図からですね」
--大変かわいらしいイラストですが、プロのイラストレーターさんに依頼されたんですか?
「社内で制作しております(笑)」
--え!? 社内デザイナーさんとかでもなく…?
「はい。普通に勤務している者によるイラストです」
--バイタリティーが高すぎます、すごい。
「イラストページからワンクリック進んでいただくと、真面目な取り組みの概要ページになっています。合わせてこちらも見ていただけるとうれしいですね」
--このイラストをきっかけにアクセスなどは増えていますか?
「公式SNSでも広報しているのですが、反応が多かったです。さまざまなサイトでも取り上げていただき、いつもよりも情報が広がっていると実感しています」
--まさに狙い通り、「親しまれて」いますね! ありがとうございました!
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明確な時期は決まっていないものの、イラストは継続的な掲載を予定してるそうです。すでにファンとなって楽しみにしている人もいそうですね。今後も期待して待ちましょう。