「やんのかステップ猫のおもちゃ」爆誕! シュールな動画が話題に 「よくできてる」「荒ぶってて好き」

山本 明 山本 明

 「これは酔った勢いで作った『威嚇しながら近づいてくる猫』のおもちゃです。」という文言とともにTwitterに投稿された動画が話題です。紙と針金で作られた猫ちゃんが紙管の上で「やんのかステップ」を踏みまくっています。「酔った勢いで作った」とのことですが…、おもちゃ制作の詳しい話を作者にお聞きしました。

 猫ちゃんが威嚇・興奮状態の際に見せるといわれる「やんのかステップ」。丸めた背中といい、せわしない足の動きといい、その仕草を上手く表現するシュールな動きに「やんのかステップマシーン」という声が上がりました。さらに「狂気」「奇怪だけどよくできてる」「荒ぶってて好き」「この子に夢で逢えたらいいと思う」など、熱狂的に感動を伝える声が投稿には続々寄せられています。

 動画を投稿した「シカクガング」(@shikakugangu)さんは現在、趣味で映像玩具・視覚玩具の開発と研究をしており、 たまにイベントで制作した玩具を販売したりすることもあるとのこと。それにしてもどういう発想からこのユニークなおもちゃは生まれたのでしょうか…?

猫のぐい飲みグラスでお酒を飲んでいて思いついたおもちゃ

――酔った勢いで作られたのだそうですね。

 このおもちゃは猫のぐい飲みグラスでお酒を飲んでいて思いつきました。思いついたら実行せずにはいられない性分なので、酔いが冷めないうちに完成してツイッターにアップしました。

――以前にも一列に並んだ猫ちゃんたちが「チューチュートレイン」ダンスのような動きをするおもちゃを制作し、話題になったそうですが、シカクガングさんにとって猫ちゃんはどのようなイメージなのでしょうか?

 以前にも思いつきだけで作ってしまった猫のおもちゃの動画が好評でしたので、「みんなも猫好きなんだなぁ~」と思っています。マイペースに生きながら時折滑稽な表情を見せるのが猫の魅力なんでしょうね。

おもちゃの作り方も公開!

 また動画を見た人たちからは「夏休みの自由研究はこれにしよう」などのコメントも届くなど、どうやら皆さん、猫ちゃんのユニークな動きの秘密が気になっているようです。そこで、おもちゃの構造についても教えてもらいました。

――動画を見た人たちの中には自分で同じものを作ってみたい人もいるようです。

 使っている筒はラップの芯よりも大きい物を使用していますが、ラップの芯を代用しても問題ありません。紙はコピー用紙です。ペラペラしたもの方がフニャフニャしていい感じになります。針金は一般的なものでも大丈夫です。

――制作するうえで気をつけることはありますか?

 猫の背中を固定するのを忘れずに。これをしないと倒れちゃいます。

――動画が大変な反響を呼びました。

 笑っていただけたというコメントは嬉しいですね。コメントを肴にお酒が飲めそうです。また、海外の方たちにも猫の「やんのかステップ」は人気があるようです。「こんな動きするよ」って(本物の猫ちゃんたちの)動画をコメントで貼り付けてくださって、それ見てこちらも笑ったりしてます。

仕事の合間に手に取ってもらえるようなおもちゃを作りたい 

 制作の際に大事にしていることをお聞きすると「『仕事の合間に手に取って動かして少しニヤッとしてしまうおもちゃ』を作りたいです。人々の緊張をほぐしてリラックスできるような存在になれたらいいなと思っています」(シカクガングさん)という答えが返ってきました。

 さらに、シカクガングさんは「今月末に渋谷のアートギャラリーでシカクガング制作の映像玩具の展示がございます。そちらの情報についてはツイッターにて告知する予定です」と今後の予定を教えてくれました。今回話題になった猫ちゃんのおもちゃの作風に魅了された人は、ぜひ、こちらのアカウントをチェックしてみてくださいね。

【シカクガングさん情報】
◇Twitter https://twitter.com/shikakugangu

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