エアコンフィルターの掃除を1年サボる→電気料金が25%ムダ! ダイキン「2週間に1回はやりましょう」

まいどなニュース まいどなニュース

今年の夏は、発電所の休止や燃料の調達リスク、電力需要の増加などにより、電力需給のひっ迫が懸念されています。空調機器メーカーのダイキン工業株式会社が2022年6月、全国の男女526人を対象に「エアコンの電力消費と節電に関する意識調査」を実施したところ、6割以上の人が省エネ・節電のために「夏場のエアコン使用を我慢しようと思うことがある」と回答したそうです。なお、同社は無駄な電力消費を避けるため2週間に1回のフィルター掃除を推奨しているといい、「フィルターを一年間掃除しないと、約25%の電気代の無駄につながる場合もあります」と述べています。

はじめに、「今年の夏、電力需給がひっ迫する恐れがあることを知っていますか」と聞いたところ、65.8%の人が「知っている」と回答。また、「電気代上昇によって家計への負担の高まりを感じていますか」との質問には、「強く感じている」(40.7%)、「やや感じている」(38.2%)を合わせて78.9%の人が「感じている」と回答しました。

次に、「この夏、昨年よりも省エネ・節電に取り組みたいと思いますか」と聞いたところ、「積極的に取り組みたい」(25.5%)、「どちらかというと取り組みたい」(65.2%)を合わせて90.7%の人が「取り組みたい」と回答しました。

また、その理由については、81.3%の人が「家の電気代上昇を抑えるため」と回答。次いで、「電力需給のひっ迫による節電要請に応えるため」(33.3%)、「環境への影響を抑えるため」(29.8%)といった回答が続いた一方で、「昨年以上の省エネ・節電のための具体的な取り組みのアイデア」については67.1%の人が「ない(どうすればいいかわからない、これから考えたい)」と回答したそうです。

さらに、「夏場、一番消費電力が大きいと感じる家電」については、ダントツで「エアコン」(74.7%)が多く、以下、「冷蔵庫」(11.4%)、「洗濯機・乾燥機/テレビ」(2.7%)といった回答が続きました。

一方で「夏場の日中におけるエアコンの消費電力の割合」について聞いたところ、「3割~4割程度」(49.2%)、「1割~2割程度」(28.1%)を合わせて82.4%の人が実際より下に見積もっていることがわかりました。なお、「5~6割程度」と正しく回答できた人は13.7%に留まったそうです。

資源エネルギー庁の調査によると、夏の日中(14時ごろ)の一般家庭における電力消費は、照明や冷蔵庫を抑え、エアコンが最大(58%)で約6割を占めていると言われています。また、1年間の電気使用量の推移を見ると、以前は電気使用量は年間を通じてほぼ一定だったのが、近年は季節によってその差が拡大しているといいます。

続いて、「省エネ・節電のために夏場のエアコン使用を我慢しようと思うことがありますか」と聞いたところ、「ある」(21.9%)と「たまにある」(42.8%)を合わせると64.7%の人が「我慢しようと思うことがある」と回答。また、夏場のエアコンを使用時の「省エネ・節電のための工夫」については、「設定温度を少し上げる(控えめにする)」(66.3%)、「エアコンの運転スイッチを頻繁にオン・オフしない」(36.9%)といった回答が続いた一方で、「室外機の吹き出し口周辺に物を置かない」(13.1%)、「室外機に直射日光が当たらないようにする」(12.2%)などは1割程度に留まったそうです。

   ◇   ◇

近年、気温は上昇し続け、それに伴い真夏日や猛暑日、熱帯夜を記録する日は増え続けており、エアコンなしで夏を過ごすことは考えられないほど、エアコンは健康で快適な暮らしには欠かすことのできない生活インフラとなっています。

エアコンを上手に使いながら、環境負荷を抑えるだけでなく、省エネ・節電にも繋がる効果的なエアコンの使い方について、同社は以下のようにアドバイスしています。

【上手なエアコンの使い方~夏の冷房編~】

▽フィルターを一年間掃除しないと、約25%も電気代がアップ

エアコンは、室内機が周囲の空気を取り込み、室内機の中で温めたり冷やしたりして室内に戻すことで室温をコントロールしています。室内機の中にあるフィルターは、室内機が取り込む空気の中に漂うホコリを止める役割をしています。

フィルターにホコリが堆積すると、室内機を通る空気の量が減り、室温が設定温度に到達するまでに時間がかかり、その分、無駄な電力の消費につながります。そのため、2週間に1回のフィルター掃除をおすすめしています。なお、フィルターを一年間掃除しないと、約25%の電気代の無駄につながる場合もあります。

▽室外機周辺の空気の流れを確保して、高温になることも避ける

室外機の吸込口や吹出口がふさがれると、エアコンに負荷がかかってしまいます。エアコンの運転効率が下がることで、消費電力が上がり、電気代も上がります。室外機にカバーをかけたり、室外機の周辺に荷物を置いたりせず、室外機周辺の風の流れを妨げないようにしましょう。

また、室外機周辺が高温になった場合も、エアコンの運転効率が下がることがあります。夏場、直射日光で室外機の周辺が熱くなってしまう場合は、日影が作れて風通しも良い「よしず」などを、室外機から1メートルほど離れたところに立て掛けることも効果的です。

▽30分程度の外出や、定期的な窓開け換気時、エアコンは「つけっぱなし」

エアコンは、電源を入れてすぐの時など、設定温度をめざして室温を大きく変化させているときに多くの電力を消費します。一方、設定温度に到達後、室温を維持するための電力は少なめです。エアコンのスイッチをこまめにオンオフすると、室温を大きく変化させるタイミングが増え、その分エアコンに負荷がかかり、消費電力も増加します。多くの場合、30分程度であればスイッチを切るよりも、つけっぱなしにしておいた方が消費電力を抑えられます。

なお、定期的な窓開け換気をする場合でも、つけっぱなしをお勧めします。当社が行った実験では、30分に5分の窓開け換気のたびにエアコンの電源を小まめにオンオフにするよりも、エアコンをつけっぱなしにした方が、電気代が1日で約45.7円(1カ月換算で約1371円)低くなる結果となりました。

▽電気代節約のためにはエアコンの風量は「自動」が正解

エアコンの風量は「自動」がおすすめです。ファンの回転音が静かで節電のイメージのある微風や弱風ですが、風量が少ないと設定温度にするまでに時間がかかり、その分、無駄な電気代がかかってしまうこともあるので、風量は「自動」にしておくことが効率的です。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース