犬「オヤツをくれてたおばあちゃんがいなくなっちゃった…」もと保護犬が大好きな人の不在に気づいて「泣いた」話

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

野良だった母犬が保健所で産んだ子犬、でした

ーーヨナくんはもと「保護犬」。どんな経緯でお迎えを?

「大洗で保護された野良犬だった母犬が、保健所のなかで産んだ子犬の1匹がヨナでした。母犬ごとボランティアさんが保健所から引き出してくださり、縁あってヨナが我が家に来ました。ヨナは生まれつき尻尾がなく、喜怒哀楽がわかりにくいのですが、その分、目で訴えてくるところが可愛いです。結構ヨナ中心の生活をしているのですが、ヨナ自身からの要求は控えめで、奥ゆかしいタイプです」

ーーお散歩中のヨナくんはいろんな方に可愛がってもらっているそうですね。

「25キロある大きな犬なので、散歩をしていると犬好きの方から声をかけられることが多いです。でもヨナは誰にでもなついて『遊んで!』とせがむタイプではありません。ビビりで警戒します。ヨナの警戒心を和らげるためにオヤツをあげてもらっているうちに、オヤツをもらえる場所が増えました」

犬は愛情深い生き物

ヨナくんの可愛いところをいち早く見抜き、オヤツをくださっていた「おばあちゃん」は、ヨナくんの飼い主さんにとっても大切な友人の1人だったそうです。

「約束して会うわけではありませんが、会う度にいろんな話をして、立ち話が長くなることもありました。そんなときヨナは、おばあちゃんのお家の駐車場でゴロゴロしながら待っていました。警戒心が強いヨナにとっては数少ない落ち着く場所でした…」(ぼく、ヨナさん)

犬は健気で賢く、愛情深い生き物です。学習能力が高く、とくに長期間にわたって覚えたことは10年以上……つまりほぼ一生涯、記憶していると言われています。

「犬は本当に優しい人を覚えていますね」「きっとずっとおばあちゃんのお顔忘れませんよ」というリプライも寄せられていたように、ヨナくんの心のなかで「おばあちゃん」は、これからもずっと微笑んでいてくれるはずです。

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