犬猫のマイクロチップ装着義務化は「賛成」が7割以上…「居場所がわかる」「ペット放棄が減る」などの声

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2022年6月に改正動物愛護管理法が施行され、ブリーダーやペットショップなどで販売される犬や猫について、マイクロチップの装着が義務化されます。これにより、犬や猫が行方不明になっても飼い主が分かるようになり、飼育放棄を抑止する効果も期待されているといいます。そこで、マイクロチップの装着の義務化に賛成か反対を聞いたところ、7割以上の人が「賛成」と回答しました。また、今後、自分の犬や猫にマイクロチップを装着するかについては、「既に装着している」が27.4%だった一方で、「装着しない」と回答した人が25.9%いたそうです。

弁護士ドットコム株式会社が、2022年4月に「マイクロチップ装着に関する実態・意識調査」として実施した調査です。弁護士ドットコムの一般会員で、犬や猫を飼っている613人(犬のみ:293人・猫のみ:260人・両方:60人)から回答を得たといいます。

はじめに、「これまで犬や猫が迷子になったり逃げ出したりしたことがありますか」と聞いたところ、30.0%の人が「ある」と回答しました。

次に、「ブリーダーやペットショップなどで販売される犬や猫について、マイクロチップの装着が義務化されることを知っていますか」と聞いたところ、73.3%の人が「知っている」と回答したそうです。

続いて、「マイクロチップの装着の義務化」について聞いたところ、「賛成」(40.3%)、「どちらかといえば賛成」(36.1%)を合わせると76.4%の人が「賛成」と回答しました。一方、「反対」は5.1%、「どちらかといえば反対」は9.1%だったそうです。

また、それぞれの回答の理由について、「賛成」は、「迷子になっても居場所がわかる」「ペット放棄が減る」など、迷子や災害時に飼い主が分かることや、飼育放棄に対する抑止効果をあげる意見がみられました。一方で、「反対」は、「かわいそう」「身体に異物を入れたくない」など動物への影響を懸念する意見がみられたといいます。

なお、2022年6月の改正動物愛護管理法施行後、マイクロチップの装着義務があるのはブリーダーやペットショップなど「犬猫等販売業者」であり、一般の飼い主については、犬や猫へのマイクロチップの装着は「努力義務」とされています。

また、「今後、自分の犬や猫にマイクロチップを装着しますか」と聞いたところ、「既に装着している」が27.4%と最も多く、次いで「装着しない」が25.9%、「わからない」が25.6%、「装着する」が21%と意見が分かれたそうです。

最後に、犬や猫が迷子になったことがある人に、その時のエピソードや体験談を聞いたところ、以下のようなコメントが寄せられました。

▽迷子まではなったことはないですが、猫に3回ほど玄関から逃げられたことがあります。家の周りにいたので、何とか確保しましたが、もっと遠くに逃げられたら捕まえることが出来なかったと思います(犬と猫両方飼っている)
▽先代の猫が5歳の時、家出して2週間ほど帰ってこなかった。マイクロチップを装着していなかったため、より心配だった。帰ってきた時、首輪はちぎれて無くなっていた。もし誰かに保護されるとしたら、マイクロチップの方が確実だと思う(猫を飼っている)
▽数年前、子どもと公園にいった際に、犬を柵のところにリードで縛っておいた。気付いたらいなくなってしまい、雨の中何時間も探した。自分達で広告を作って電柱等にも貼った。その翌日、警察署から「○○さんのところの犬で間違いないですか」と犬を保護しているという連絡があった。「マイクロチップを入れておいて本当によかった」と、家族で大号泣した。なので、チップはとても役割があると思うし、何かあったら探せるから絶対いいと思います(犬を飼っている)
▽父がケージ掃除中に庭に放してしまい、抜け出して逃げてしまいました。かなり探し回ったら、奇跡的に保護してくれた人がいて、無事帰ってきました。車通りの多い道ばかりなので、怪我がなかったのは本当に奇跡です(犬を飼っている)

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