玉木宏、父性の目覚めは我が子を両手で抱いた瞬間 「家族に恥ずかしくないような生き方を」

石井 隼人 石井 隼人

家族愛をテーマに人気を博した連続ドラマが、劇場版『極主夫道 ザ・シネマ』(6月3日公開)として帰ってきた。結婚を機に極道の世界から足を洗って“最強の専業主夫”になった主人公・龍を演じるのが、俳優の玉木宏(42)。

一児の父親というプライベートもキャラクターに深みを与えており、役柄としても人間としてもパワーアップした玉木の姿が見どころだ。そんな玉木が、こだわりぬいた肉体美秘話を明かすとともに、自身の父親としての姿を語ってくれた。

1日1.2キロの鶏むね肉を毎日食べる

原作キャラクターとの遜色ない鍛え抜かれた肉体美は映画公開前から話題に。舞台挨拶で明かした「1日1.2キロの鶏むね肉を毎日食べた」というエピソードも注目を集めた。

玉木は「原作コミックの龍さんに近づくためには筋トレをしなければダメだと思って、ボディコンテストのフィジークで優勝した方にトレーナーをお願いしました。食事のメニューとトレーニング方法をすべて決めていただき、準備期間から映画の撮影が終わるまでの3か月半で実践しました。しかしそれでも短い方です。もう少し準備期間があればもっと肉体改造ができたのになと…」と探求心の炎は消えず。

プロテインは使用せず、鶏むね肉からタンパク質を摂取する日々。もちろん野菜も口にしたが、飲料は水のみという細部に渡る徹底ぶり。トレーニングから解放されたときは好きなものを好きなだけ食べたのかと思いきや「ゴールは決めていたので、その日が来たら食べたいものを食べようと思っていましたが、いざ普通の生活に戻ってもどこか罪悪感があって。急に開放とはいきませんでした。撮影終了直後に焼き肉をたらふく食べたけれど、意識のどこかで『いいタンパク質を取らねば!』と継続していたのかもしれません」と笑う。

我が子を両手で抱きしめた瞬間に

今回の映画版で、龍はひょんなことから“2児の父親”になる。そのパパとしての奮闘もコミカルな注目ポイント。プライベートでは一児の父親である玉木自身は、早い段階で父性の目覚めを意識したという。それは生まれたばかりの我が子を両手で優しく抱き上げたときに訪れた。

「女性に比べて男性は親としての実感が湧きづらいという話は聞いていましたが、僕はわりと早い段階で父親としての意識を感じた方だと思います。我が子を両手で抱きしめた瞬間『守ってあげなければ!』と。生まれたばかりの子は自分では何もできないし、親やサポートしてあげる人がいないと生きられないわけですから」と目を細める。

「自分の子どもからずっと信頼される親」という理想を胸に子供と接する日々。「そのために仕事を全うする。自分の与えられたことをしっかりとこなす。子どもはまだ幼いですが、そんな僕の背中を見てくれているような気がする。家族に恥ずかしくない生き方をしなければと改めて思わされます」と襟を正す。

仕事をしている姿を子供に見せたい

『極主夫道 ザ・シネマ』のように、作品を通して働くパパの姿を見せることができるのも俳優業ならではの役得か。玉木は「それは早い段階から考えていました」と照れつつ「親になると自分の子供に仕事をしている姿を見せたいと思うものです」とすっかりパパの顔だ。

働く姿を見せたら子どもが俳優業に憧れを抱くこともあるだろう。「いやいや、俳優にはなってほしくないです。大変な世界であるということをちゃんと理解してやるのであれば話は別ですが…」。今は役でもプライベートでも“父親”を楽しんでいるようだ。

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