今や私たちの生活に欠かせないものとなったSNS。国内利用者は8000万人近くにもなるといいます。今どきの子どもたちは、いつごろからSNSを使い始めるのでしょうか。全国の現役中高生に聞いたところ、8割以上が「中学を卒業するまで」に“SNSデビュー”を果たしたと回答したそうです。
スタディプラス株式会社が2022年4月に、学習管理アプリ「Studyplus」のサービスを使っている中高生1869人を対象に行った調査です。
まずSNSの利用状況を聞くと、93.5%の現役中高生が「利用している」と回答しました。また、「SNSを利用し始めた時期」については、「中学1年生」(32.1%)が最も多く、次いで「小学校高学年」(24.6%)、「中学2年生」(15%)、「高校1年生」(14.6%)と続き、8割以上が中学卒業までにSNSを使い始めていることがわかったそうです。
ちなみに、「利用し始めた目的」については、「リアルな友人との交流」(69.9%)、「家族との連絡」(59.4%)、「情報を得るため」(55.3%)、「SNS上の友人との交流」(19.9%)という結果になり、身近な人とのコミュニケーション手段として、SNSを使い始める傾向が伺えたそうです。
次に「あなたが一番よく使うSNSはどれですか」と聞いたところ、「LINE」(32.5%)、「YouTube」(27.8%)、「Instagram」(23.8%)、「Twitter」(12.1%)といった回答が上位に並びました。
また、「各SNSをどの程度利用しているかを教えてください」と聞いたところ、「よく使う」「時々利用」を合わせた割合では、「LINE」(97.4%)、「YouTube」(92.6%)が突出しており、以下、「Instagram」(69.3%)、「Twitter」(52.5%)、「TikTok」(28%)と続きました。
さらに、「一番よく使うSNSをどの程度利用していますか」と聞いたところ、「1日に1~3時間程度」(51.5%)、「1日に数回」(34.5%)、「1日に3時間以上」(12.4%)という結果になり、6割以上が一番よく使うSNSを1日に1時間以上利用していることがわかったそうです。
続いて、「一番よく使うSNSを何のために使用していますか」と聞いたところ、ダントツだったのは「見て楽しむ・情報を得るため」(74.5%)でした。次いで「リアルの友人との交流」(52.7%)、「家族との連絡」(33.7%)、「SNS上の友人との交流」(18.3%)と続き、SNSをはじめる目的は家族や友人とのコミュニケーションが多数だった一方で、使用していくうちに情報収集が最大の目的となる傾向が伺えたといいます。
また、「一番よく使うSNSで得た情報を、どの程度信頼できると思いますか」という質問を「(1):信頼できる~(5):信頼できない」の5段階評価で聞いたところ、「中立(3)」(50.4%)が最も多く、情報をしっかりと見極めようとするスタンスの学生が多い傾向が伺えたそうです。
最後に、「各SNSで持っているアカウント数を教えてください」と聞いたところ、YouTube、TikTokでは「1個」が多数派だった一方で、Instagramでは7割以上、Twitterでは5割以上が複数アカウントを所持していたといいます。