熊本在住のインフルエンサー「Harukaさん」が鍛え上げられた腹筋としなやかなボディーラインの持ち主として注目を集めている。そのトレーニング法は昨年末に健康雑誌「ターザン」(マガジンハウス社)でも取り上げられたほどでインスタのフォロワー数は4・6万人を突破。今年3月にはタレント業を卒業し、現在はフィットネス事業に120%全力投球している。
コロナ禍でより健康志向が高まり、自宅でトレーニングする人も増えている。そんな中、SNSなどで高い人気を誇っているのが今回、紹介するフィットネスインストラクターの「Harukaさん」だ。引き締まった筋肉とボディーラインはシンプルに美しく、眺めているだけでうっとりしてしまう。
「バッキバキの体も格好良くて素敵ですが、私は女性らしい丸みも残していたい。だからボディークリームを使ってバストケアも始めました。見せる筋肉より動ける筋肉を目指しています」
ショートヘアがよく似合い、ウエアのセンスも抜群だが、やはり一番のセールスポイントは鍛え上げられた体だろうか。そう尋ねるとクールな答えが返って来た。
「自分を売りたいわけじゃないのでセールスポイントとか考えたことはありません。でも、フォロワーの方から”憧れです”とか”モチベーションになります”と言ってもらえるのは嬉しいです」
火の国熊本をこよなく愛す彼女が本格的にトレーニングを始めたのは10年前。7年ほど前からほぼ自宅で専念するようになったという。口にこそ出さないが、熊本地震や洪水被害の影響も多分にあったと想像できる。
「トレーニングのきっかけはコンプレックスの解消のためです。女性らしくありつつも筋肉があってメリハリのある体に憧れていました。いろんなことがありましたが、体を動かすことで気持ちが前向きになれました」
SNSでは自宅でのハードでストイックなトレーニング風景の投稿が目立つが、もちろんメリットもあればデメリットもあるという。
「田舎に住んでいるのでジムまで遠かったのですが、自宅だといつでもどこでもすぐに始められる。一方でモチベーションを維持するのが大変。そのため、憧れのボディーの写真をスマホの画面にしたり『いまの努力が未来をつくる』と自分に言い聞かせています」
実は「Harukaさん」とは知らない間柄ではない。熊本競輪やサッカーなどスポーツ関係の現場で面識があり、取材したこともある。今年3月にはタレント業を卒業したが、これまでの活動で印象に残っていることを尋ねてみると、こう答えた。
「一番はレース後に敢闘門で倒れ込む選手たちの姿です。こんなにも自分を追い込んでるのかと感動しました。競輪に携わり、アスリートを身近で見てきたからこそ、努力する素晴らしさを知りました」
そんなHarukaさんは、こちらが心配するほどの頑張り屋さんでもある。現在も夜勤介護に従事し、トイレの誘導、オムツ交換、徘徊の対応、起床時の更衣や洗面の介助などを行っている。一方で多才な面もあり、釣りはプロ級、さらに調理師免許、スポーツマッサージ、スポーツ栄養コンディショニングの資格も持っている。
現在はフィットネス事業が中心。その意味では昨年12月に雑誌「ターザン」に掲載され、反響を呼んだことは大きな意味がありそうだが、本人はここでもいたってクールだった。
「変化は特に感じないし、自分自身も特別に思わない。やってきたことを評価してもらえたことはありがたいですが、それ以上の感情もないんですよ。これからも自分がやってきたことをやり続けるだけです。行動力と持続力がすべてを制する、これが好きな言葉です」
ちなみに食事の注意点を聞くと「お野菜をしっかり摂る。プロテインなし。食事制限はしない。食べすぎたら翌日調整する」とのことだった。
今後については「運動を通じてパワーを送れるようにしたい。グループレッスン、オンラインでのパーソナルトレーニングにも取り組んでいきたいです」と意気込み「すぐに結果は出ませんが、継続すると結果は必ず出る」と力を込めた。
彼女の美しい肉体が動かぬ証拠か。「10年後、20年後の自分がどうなっているか。目指せ、奇跡の90歳です」
火の国の女はクールで実は熱かった。
▼Haruka
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