「先月、わんちゃん触って良いですか?って聞いてきた小学生に触らせてあげられないことと黄色いリボンの意味を教えたんだけど、今日 その子にまた会ったら一緒にいた友だちに黄色いリボンのことを説明してくれてた。広まってくれるといいなぁ」と、okaa さん(@IYW07Ovv6b38lsB)がツイッターに投稿したつぶやきが話題です。さまざまな理由から、犬が「黄色いリボン」をつける『イエロー・ドッグ・プロジェクト(THE YELLOW DOG PROJECT)』について、投稿者のokaa さんにお話を聞きました。
ごめんね、このわんちゃんは怖がりなんだ…
okaaさんの愛犬、大和くんは9歳になる黒い柴犬の男の子。ある日、小学3年生ぐらいの男の子が、「わんちゃん触っていいですか?」と、声をかけてきました。しかし、大和くんのリードには「黄色いリボン」がつけられています。「ごめんね、このわんちゃんは怖がりで触らせてあげられないんだ」と、okaaさん。そして、「ふーん…」と残念そうに答えた少年に、「良いこと教えてあげようか?犬がつけているこの黄色いリボンはね、触らないでっていう合図なんだよ」と伝えました。
後日、少年に再会したokaaさんと大和くん。少年は再び、「わんちゃん触りたいなぁ」とぽつり。一緒にいた少女が、「黄色いリボンがついてるよ」と大和くんのリボンに気づきます。即座に、「知ってる、言ってみただけ」と少年。すると他の友だちが、「黄色いリボンって何?」と尋ねました。okaaさんが説明しようと思ったとき、例の少年が、「黄色いリボンがついてる犬はね、触らないでって言ってるんだって。このわんちゃんは怖がりなんだって」と、少し得意気に話しながら、友だちと共に去って行ったそうです。
『イエロー・ドッグ・プロジェクト』って何?
スウェーデンで生まれた『イエロー・ドッグ・プロジェクト』とは、犬のリードに「黄色いリボン」をつけたり、犬が「黄色いアイテム」を身につけることで、「他の犬や、知らない人から距離を取る必要がある」ということを伝えるためのプロジェクトです。
犬のなかには、他の犬に過剰に反応したり、知らない人間に近寄られたり触られることが苦手な個体がいます。病気や怪我などの健康上の問題や、性質、トレーニング中や社会復帰のためのリハビリ中など、その理由はさまざま。犬と人間を不幸な事故から守るためにも、『イエロー・ドッグ・プロジェクト』へのさらなる認知が必要です。
しかし、6万6千以上のいいねがついた今回のつぶやきですが、寄せられた312以上ものリプライの大半が、「すみません、勉強不足で!黄色いリボンって何ですかぁ!?」といった、黄色いリボンの意味を「知らない」「教えて」という声でした。
「黄色いリボン」→「そっとしておいて」を知って
「うちの子も散歩中よく声をかけられるのですが、最近認知症で飼い主でさえ噛まれるので、度々事情を説明して断ってました」「逆にリボンが可愛くて近づいて来ちゃう人もいるくらいの知名度なので、もう少し広まるといいですね」と、事情がある犬たちの飼い主さんからの切実なリプライも寄せられていた『イエロー・ドッグ・プロジェクト』について、okaaさんにお話を伺いました。