10歳のころ、10年後の自分をどう想像していましたか。子ども心に思い描くハタチは、キラキラまぶしい大人でした。2分の1成人式の際に書いたであろう20歳の自分に充てた手紙を見つけてしまい、悶え苦しむ悲劇(喜劇)がSNSで話題です。投稿者さんに聞きました。
「10歳の俺からの手紙出てきて泣きそう こんな異常者になってしまってごめん。」とツイートしたのはさわやま(@JiroMELODY)さん。思わぬ再会を果たした手紙はこんな感じでした。
2分の1成人式
20歳の○○○へ
けっこんしてますか。
ドナルドとムスカの事は覚えていますか?(当然、「もちろんさー!」だよね!?)
どの高校・大学に行きましたか?家はどんな建物ですか。
ちょっとはマジメになった?
○○○仲よくしてる?
この手紙を見て、「10歳の自分はバカだ…」とか「こんな自分が情けない…」とか思わないでね!
2分の1成人式とは、20歳の半分の10歳の門出を祝うことを目的に、近年多くの小学校で行われるようになった行事のこと。学習指導要領に記載されていないので、全ての小学校で行われるわけではありませんが、多くの小学校で4年生の学年行事としてあるようです。
10年前の2012年は子どもたちにとってどんな年だったのでしょうか。子ども向けポータルサイト「Yahoo!きっず」が発表した「2012年ランキング投票」の結果では、この年にはやった言葉は、男女ともに「…だぜぇ、ワイルドだろぉ~」が1位。印象に残った出来事は男女いずれも「前田敦子さん、AKB48を卒業」が1位でした。
「ニコニコ動画を見て育ちました」と投稿主さん
「バリバリのニコ動キッズだった」というさわやまさん。手紙の「ドナルドとムスカ」とは、ドナルド(マクドナルド)とムスカ(天空の城ラピュタ)とブロリー(ドラゴンボール)のキャラクターが対戦するMADムービーで、当時笑い転げて見ていたそうです。現在大学生というさわやまさんに聞きました。
ー10年前の手紙が発掘されました
「部屋の掃除をしていたら出てきました。これ以外にも小中学生の頃の宿題が出てきました」
ー冒頭の20歳の隣の手書きの1がいいですね。どんな小学生でしたか
「かなりのひょうきん者で、周りを笑わせるのが大好きでした。これを書いたときも、『20歳の俺を笑わせてやろう』と企んだような記憶がぼんやりと残っています」
ー「けっこんしてますか」「ちょっとはマジメになった?」と質問していますが
「『多少は真面目になったけど、結婚するのはまだまだ先のことになりそうです』と答えてあげたいです」
ツイートには、2分の1成人式を懐かしむ声とともに、「ドナルドとムスカの一文で泣ける」「悶えてしまった懐かしすぎる涙とまらん」「自分が書いたものを読んだら、恥ずかしさで顔が真っ赤になりそう」など同世代と思われるユーザーからも声が上がっています。
次の節目までの10年について、「成熟したいい大人になっていてほしいところですが、30歳になってもふざけ倒しているのではないでしょうか(笑)」と抱負を語るさわやまさん。なお、見つかった手紙は捨てずに大切に保管しているそうです。