小豆島の景勝地・エンジェルロードで、10年前に埋められたと思われるタイムカプセルが発見され、ネットで話題になっています。スヌーピーが描かれた赤い缶の中に、「2009年5月5日」「自分へ」などと書かれた手紙が3通入っていたといい、保管している小豆島土庄町の「小豆島とのしょう観光協会」では「持ち主にぜひお返ししたい」と、情報提供を呼びかけています。
小豆島といえば、香川県の瀬戸内海に浮かぶ島。映画「二十四の瞳」の舞台で、最近は瀬戸内国際美術祭の会場としても有名です。エンジェルロードは島内西部にある有名な観光地のひとつ。小豆島から沖に浮かぶ小さな島に向かって、1日2回の干潮時のみ、細長い砂州の道が現れます。その景色の美しさも相まって「大切な人と手をつないで渡ると、願いがかなう」などの口コミが広がり、現在は「恋人たちの聖地」としても知られているそう。
そんなロマンティックな場所で発見されたタイムカプセル。ネットでは「素敵な話!」「これは夢が詰まってますね」「10年後にTwitterで連絡が来るようになるとは思ってなかっただろうねー」といった声が相次いでいます。
可愛らしいデザインの缶や、入っていた手紙の封筒・筆跡から、タイムカプセルを埋めたのは小学生の女の子ではないかと想像する人も。関西で人気の視聴者の疑問を解決する番組をあげて「ナイトスクープに依頼したらいかがでしょうか」とコメントする人もいました。
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現在タイムカプセルを保管している、小豆島とのしょう観光協会に聞きました。
―タイムカプセルはどのように見つかったのですか。
「10月5日の夕方、4時から5時くらいでしょうか。大阪から4人で遊びに来られていた親子連れが発見されました。ご主人と娘さんが釣りをしている間、奥様と息子さんがエンジェルロードを散歩されていて、見つけられたそうです」
「ちょうど満潮で砂の道は現れておらず、島には渡れない時でした。タイムカプセルは渡る手前にある岩場のがけと砂浜との境目にあったそうです。箱の片側が埋まっていて、砂と木の根に入り込むような状態だったそうです」
「当初は流れてきたのかと思いましたが、片側が埋まっていたというお話から、深く埋められていたものが、潮の満ち引きで10年ぶりに地上に現れたのではないかと推測しています」
―持ち主に返したいと情報を呼びかけておられますね。
「エンジェルロード近くに観光協会の案内所があり、発見者の方が『ホームページなどに載せて持ち主を探してほしい』と持ってこられました。そこで、7日午前にTwitterに投稿し、持ち主を探しております」
―どのような反響がありましたか。
「9日正午までに、5.6万件のリツイートがされ、多くの人に拡散されているようですね。あと、持ち主なのではないかと、3人の方が申し出られました」
―ええっ、なんと!
「ただ、お話をお聞きしていると、いずれの方も違うようでした。特にお一人の方は小豆島の方で、実際に実物も見に来られました。ただ、ご一緒に手紙の文面を開いてみると、違っていたようで…」
―ああ、残念ですね。
「はい…。引き続き、持ち主の方を探しています」
早くお返しできるといいですね!
■「小豆島とのしょう観光協会」のTwitter https://twitter.com/angelroad7