死後のスマホ内に残ったデータの扱いがSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは医タオ会長さん(@130R_itaoitsuji)の
「ある女子が妻子ある男性とセンシティブなやり取りしてたけど、その方ががんになって数年闘病後に亡くなったと。
最後の1通は未読のままで、それが開封される事はないんだと悲しんでたけど、お通夜の日に既読になった。
なるほど、僕もがんになったらやる事リストの中にiPhoneリセットも入れとこう。」
という投稿。
たしかに人が亡くなった場合、遺族はなんとかして携帯電話のパスワードを解除に、必要な情報を得ようとするもの。アルバムやLINE、メールのやり取りまで見られるとなると、ちょっとゾクッとする人は多いのではないだろうか。医タオ会長さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「故人のデータを引き継ぐ方法はあるのに逆がないんですよね……。」
「スマホがまだ存在せずネットといえばパソコンの時代に、何かあったときに特定ファイルをすべて消すソフトがあったと聞きます。
デスクトップに『もしもの時に』みたいなファイルがあり、それを開くと家族への感謝の言葉が書かれているけど、実は開いた途端に指定したファイルを削除するとか……。」
「わたしの父が亡くなった時は認証がアンドロイドの点をなぞるやつだったんですがパスワードが家族みんな共通認識のある暗唱番号だったのであっさり開き、父のメールにわたしが訃報の案内を返信しまくってました(笑)その方もパスワードで開いたかもしれませんね。」
など数々の共感のコメントが寄せられている。
医タオ会長さんにお話をうかがってみた。
ーーこのエピソードを聞かれた際のご感想をお聞かせください。
医タオ:指紋認証だから自分以外はスマホの情報を見ることできないんだと信じていたけれど、認識を改めないといけないなと思いました。
もう一つは仕事柄、人が亡くなる病気にはよく接しますが、終活として最後に個人情報を整理するタイミングはとても難しいそうだなと思いました。ギリギリの最後のタイミングが自分ではなかなか分からないんじゃないでしょうか。
ーーこれまでの寄せられたコメントや反響へのご感想をお聞かせください。
医タオ:やりとりしていた女性を中傷するような書き込みについては心を痛めています。センシティブなやりとりの内容が何かは僕には分かりません。そういうのを推奨するつもりもなく、単に自分自身のデジタル遺品の整理を考えるきっかけにしていただいたらいいなと思います。
◇ ◇
読者のみなさんは自身の死後の携帯電話の扱いについて考えたことはあるだろうか?不安のある方はぜひ早めの対策を講じていただきたい。
なお今回の話題を提供してくれた医タオ会長さんはこの反響に乗じ、ロシアの侵略にあうウクライナ支援を呼びかけている。
ご興味ある方はぜひ在日ウクライナ大使館のSNSアカウントやホームページをチェックしていただきたい。
医タオ会長さん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/130R_itaoitsuji