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牛乳パックを「ケーキ型として加熱することはおやめください」日本乳業協会が注意喚起「ラミネートが溶ける可能性」

金井 かおる 金井 かおる

 コロナ禍以降、おうち時間を利用した料理作りやお菓子作りをする人が増えています。そんな中、一般社団法人日本乳業協会(東京都千代田区)のホームページの中に気になるQ&Aがありました。

 Q:牛乳パックをケーキの型として使用してもよいですか?

 A:牛乳パックを加熱することは本来の目的とは異なる使用方法ですので、おやめください。(日本乳業協会ホームページから引用)

 牛乳パックの構造は、紙の両面に厚生省から使用が認められたポリエチレンをラミネートし、表面には商品名などの印刷がされています。

 ではなぜ、加熱するといけないのでしょうか。

 同協会によると「そもそも牛乳は10度以下で冷蔵保存、LL牛乳であれば常温保存が原則ですので、牛乳パックが加熱されることは想定されておりません」。

 牛乳パックをお菓子の型として再利用し、オーブンなどで加熱するとどうなるのでしょうか。

 「牛乳パックは耐水性、保形性を保つために紙にポリエチレンをラミネートしています。ポリエチレンは、85~95度でやわらなくなり、100度を超えると溶け始めます。オーブンで焼いた場合、その温度は100度を超えますので、ケーキ型の代わりに牛乳パックを使用することは避けてください」(同協会)

 高温によって溶けたポリエチレンを調理した食べ物とともに口にしてしまう恐れがあるため、注意を呼び掛けているようです。

 同協会担当者に話を聞くと「牛乳パックは良質の紙を使っています。資源を有効活用するためにも、飲用したあとの牛乳パックはすすいで、開いて切って、乾かして。リサイクルを推奨しています」。

     ◇

 牛乳は料理やお菓子作りの材料としても欠かせないもの。年末年始、生乳大量廃棄の危機が報じられた際には、料理好きの人たちから牛乳を使ったレシピが多数紹介され話題にもなりました。使用後の牛乳パックも安全に扱いたいですね。

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