「新型コロナ」への見方 そろそろ変えませんか?

ドクター備忘録

松本 浩彦 松本 浩彦

 今回は炎上覚悟です。前回、前々回に書いた私のコラムに、千件近いコメントを頂きました。肯定8:否定2くらいで、少しホッとしていますが、今回は私の独断と偏見ではなく、多くの開業医・街医者が、漠然と感じていることです。

 オミクロン感染者を実際に診ている臨床医の多くが持っている印象は以下の4つ。『もはや日本人全員が濃厚接触者』『大都市圏の人々はすでに集団免疫を獲得している』『ワクチンは重症化予防に有効だがオミクロンは防げない』『要するにオミクロンはただの風邪』

 こんなこと書いたら、実際にオミクロンに感染して辛い思いをした方は怒りだすと思いますが、すみません。それは極めて少数派で、たまたま体力が落ちていたとか、運が悪かったと思ってください。あくまで私は全人類的に見ているだけです。

 オミクロン「BA.1」から「BA.2」という、感染力が1・5倍強い亜種が生まれましたが、動物実験では病原性も強いという報告があり、これは亜種というより新しい変異株と考えて良さそうです。「1」にかかった人が「2」に再感染することはないようですが、今後は全て「2」に置き換わっていくことでしょう。そもそもオミクロン株は、新型コロナというより、人類が初めて遭遇した「新しい風邪ウイルス」だったとも考えられます。

 歴史的にはパンデミックは3年で終息しています。その例から新型コロナも年内には終息するでしょう。ただの風邪ウイルスに変わるのも時間の問題と思います。この先、第7・8波がきたとしても、恐れおののき、ニュースで感染者の数や医療の逼迫(ひっぱく)を報道して新型コロナの危険をあおる。そんな狂騒曲の日々は、もう終わりにしたいものです。

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