「凄すぎ」iPadの純正アプリ「メモ」でここまで描けるの? 弘法筆を選ばずというけれど…画家に聞いた

門倉 早希 門倉 早希

画家のTAKUYA YONEZAWA | 画家(@takuyanokaiga)さんのツイートに12万いいねがつくほど話題を呼んでいます。TAKUYA YONEZAWAさんは、「iPadのメモがスケッチツールとして超優秀」というコメントとともに、手のイラストを掲載。ほんのり青く浮かんだ血管や肌の質感、細かいシワがリアルで、今にも動き出しそうです。

投稿を見たほかのユーザーたちは、「純正メモってここまで出来るのかよ…. 凄すぎ」「弘法筆を選ばずとは言うけど!!限度があるでしょうに!!!!すごいです!!!」「あなたが超優秀なだけ…」と、実際にメモアプリを使ったイラストを掲載する投稿も。大きな反響を呼んだことについて、ツイート投稿者のTAKUYA YONEZAWAさんにお話を聞きました。

「これって普通じゃないのかも」と思い立って

ーーこの絵を描かれた経緯を教えてください

「ぼくは絵の描き方や技法のhow-toを投稿することもあって、今回は肌の表現についてお伝えしたくて描きました。そのときに『自分は普通にメモツールで絵を描いているけれど、これって普通じゃないのかもしれない』と思い立って投稿してみたら、予想以上の反響をいただくことになりました」

ーー確かに、ある意味「普通じゃない」かもしれません。どうやって描かれたんですか?

「初めは線画からスタートして、薄い色でざっくりと色分けをした後に、陰影をつけていきます。あとはひたすら細かく描きこんでいっています。メモアプリでの使用ツールは「鉛筆ツール」です。色を自由に変えられて、書き味が色鉛筆に近いため紙に書いているような気持ちで描くことができます。おすすめです」

ーーすごく緻密に描き込まれていますが、所要時間はどれくらいですか?

「2時間程度で仕上がりました!」

ーーは、早いですね! 使っているのはiPadとApple Pencilでしょうか?

「そうです。Apple PencilとiPadの相性がすごくいいのです!」

ーー努力の賜物であることは重々承知していますが、あえて聞きます。こんなに上手く描くコツを教えてください!

「『上手く』というと日々の練習の積み重ねになる場合が多いので、ちょっと難しいですが…、魅力的な作品を描くコツは『描く対象を好きになること』だと思っています。たとえ技術が拙くても、そのモチーフが好きで愛着をもって描いた作品は、そのものの良さや魅力が表現されていると思います」

ーー大きな反響がありましたが、どんなお気持ちですか?

「別のツイートで使用するために描いた絵に、率直な感想をツイートしたものだったので、ここまで反響があるとは思わなかったです(笑)。 でも、投稿が多くの方の目に触れて、そこから本来アナログで制作している自分の作品を知っていただく機会にもなったのでとても嬉しいです!」

「いただいたコメントのなかでは『弘法筆を選ばず』『純正メモってここまで出来るのかよ』などのご感想が多く、印象的でした!また実際に使ってみたお絵かき投稿などもあって面白かったです」

◇ ◇

「ぼくは『美術を通じてワクワクを届けたい』と思って、作品制作やnoteなどで発信活動をしています。以前は展覧会も行っていましたが、近年の状況ではなかなかそれが難しく現在はネット上でも発表がメインになっています。絵具で描いた宝石の作品や花を風景をモチーフにした作品などを描いています」と、TAKUYA YONEZAWAさん。ツイッターにはさまざまな作品を掲載しています。

取材に際し、記者もiPhoneのメモアプリを使って指で描いてみました。指ということもありますが、それを差し引いてもTAKUYA YONEZAWAさんの作品には到底かなわない中途半端なクオリティに仕上がりました。iPhone、iPadユーザーの方は一度チャレンジしてみてください。

■TAKUYA YONEZAWA | 画家さんのnote:https://note.com/takuyanokaiga

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