やっぱりイナバ!豪雪を耐え抜く画像にネットユーザー10万人がびっくり…「100人乗っても大丈夫!CMは伊達じゃない」

竹内 章 竹内 章

北陸や北海道などで観測史上1位の積雪となった地点が相次いだ2月の大雪。峠は越えたといえ、まだまだ注意が必要です。そんな中、屋根にうずたかく雪が積もった2棟の物置を比べた画像がSNSで10万超のいいねを集めて注目です。「右がイナバ物置。左が安い物置。安物はもう手遅れです。イナバはビクともしとらん」のツイートに、あの「100人乗っても大丈夫!」のCMを思い出すTwitterユーザーが続出。「あのCMは伊達じゃない」「こっちの雪の方が宣伝効果高い」と驚きの声が上がっています。投稿者のヤマト(@photo_by_Yamato)さんに聞きました。

仙台市の山間部にお住いというヤマトさん。2月は朝、外に出ると、腰のあたりまで積もった日も珍しくなかったそう。本来同じ高さだった自宅敷地内の2棟の物置のうち、積雪に圧迫されたのか片方の物置の屋根が明らかに低くなっていることに驚き、画像を投稿しました。

イナバの物置については、「じいさんの家からもらってきたものでタイプまではわからない」とのこと。イナバじゃない方の物置は、お値段はかなり安かったそうです。取材時は物置に近づけないほどの積雪だったので、どの部分が押しつぶされているのか分かりませんでした。投稿が拡散したことについては、「CMの知名度はすごいなと思いました。バイクや車が好きなので出来ればバカでかいガレージがほしいです(笑)」と話します。

稲葉製作所に聞いた

そもそも雪はどれぐらい重いのでしょうか。1メートルの雪が積もった時の重さは、雪の状態によって50キログラム/平方メートル(新雪)〜500キログラム/平方メートル(湿った雪)と大きく変化します。一坪(3.3平方メートル)の屋根の上に、165〜1650キログラムの荷重がかかる計算になります。

稲葉製作所(東京都大田区)によると、物置やガレージ、自転車置場などで、多雪地型、豪雪地型という商品があり、一般型と違い、屋根を支えている母屋中という部材の鋼板の厚みや構造を変えることで屋根の耐荷重強度を高めています。CMに登場する「イナバガレージGR N 3152S豪雪地型」の場合、屋根面積は約18平方メートル。耐荷重は450重量キログラム/平方メートルであるため、約8トンの平均荷重に耐えることができるそうです。話題になったヤマトさんの画像を担当者に見てもらいました。

―画像を見て

「まずは今回の大雪の被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。この写真の物置が実際に当社製品であるか判別は困難なのですが、当社製品がお役に立っているならば幸いですし、あらためてイナバ物置の『丈夫さ』を話題にしていただけるのはありがたく思います」

ー「100人乗っても大丈夫!」のフレーズが思い出されます

「あのCMの第1回目は、雪の多い東北地方向けに制作したものでした。予想以上に反響が大きかったため、その後全国放映になったという経緯があります。『100人乗って、何の意味があるのか』との疑問が寄せられることもありますが、今回の写真でご理解いただけた方もいらっしゃるかもしれません」

 ーこのまま積雪が増えると心配です

「当社では、雪下ろしは早めに、そしてその際には、物置の周りの雪も取除いていただくよう、ご案内しております。ただし安全が最優先ですので、今回のような大雪の中では、除雪のタイミングや頻度については、周囲の状況や天候状態を踏まえて判断していただければと思います。除雪の際は、雪や雨水で濡れた床や屋根は足元が滑りやすいので、十分注意の上作業をお願いします」

 ー雪害だけでなくさまざまな災害が想定されます

「近年は大雪に限らず、台風、大雨などの異常気象が続いているほか、地震などの災害にも備えなければなりません。当社がこれまで培ってきた『丈夫で使いやすい』製品づくりを通して、これからもお客様の『安心・安全』に対するニーズに応えてまいりたいと考えております」

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