「なんか…こんなびーえるの表紙あるよね…!? 」というつぶやきと共に、1枚の写真を投稿した佐伯夏彦さん(@kazuhisa_ogata)。そこに写っていたのは、カーテン越しに抱き合っているように見える2匹の猫ちゃんたち。イケナイ雰囲気さえ漂う猫ちゃんたちの様子について、飼い主さんにお話を聞きました。
カーテンで隠されているのもまたよき
抱き合っているような様子をカーテン越しに撮影された猫ちゃんは、佐伯夏彦さんの愛猫、弥次郎兵衛くんと、喜多八くん。キジ白の弥次郎兵衛くんと茶白の喜多八くんは、どちらもまだ生後6カ月ちょっとの子猫。昨年の11月に飼い主さんのお家にやってきた、もと保護猫の男の子たちです。
柔らかな光が差す窓辺のカーテンの向こうで、仲良く抱き合っているところを見つかった…みたいな妄想も広がる2匹の様子を見たネット民からは、「カメラ目線で見せつけてますね」「下半身がカーテンでちょうど隠されているのもまたよき」「BL(ビーストラブ)」「これは素敵なNL(にゃーえる)ですね」と、悶絶のリプライが殺到。2匹の仲睦まじい様子について、飼い主の佐伯夏彦さんにお話を伺いました。
ーーカーテン越しなのも相まって、2匹の表情もなんとなく色っぽく見えますね。
「実はこれ、2匹がラブラブしていたわけではなくて、ケンカの途中の奇跡の1枚なんです。朝ごはんの後、晴れた日は弥次郎兵衛がよくこの窓際で毛づくろいをしたり、外を見てくつろいでいるんですが、この日はいつの間にか、喜多八が弥次郎兵衛を追い出してクッションに座っていました。
次に見た時には2匹で取っ組み合いをしていたので、『日向ぼっこの場所を巡って闘っている様子』を撮影しようとしたところ、2匹ともぴたりと動かなくなってしまったため、この1枚を撮った後、撮影をあきらめたんです。後で写真を見返したところ、撮った時には気づかなかったんですが、猫たちの表情もポーズもカーテンの位置も陽の当たり方も、何もかも完璧なBLっぽい1枚だったので、面白い失敗写真のノリでツイートしました。親バカですが、2匹とも美猫で絵になってますよね(笑)」
ーーはい!しかし、ケンカの最中だったとは(笑)。もともと2匹は保護主さんのところで一緒に保護されていたそうですね。
「譲渡会でも1つのケージに一緒に入って寝ていました。2匹は血の繋がった兄弟ではないようなのですが、ずっと一緒で仲良しだと保護主さんからお聞きし、迷わず2匹一緒にお迎えしたいと申し出ました。お迎え当初は一緒に探検したり遊んだり、眠くなったらくっついて丸まって眠ったり、トイレまで一緒に入ることもあるくらい、ほとんどの時間をぴったりくっついて生活していました。
最近はちょっぴりお兄さんになって、それぞれお気に入りの場所で寝たり、各々が好きに過ごしてる時も結構あります。でもしばらくしたら、どちらからともなく寄っていって、一緒に遊んだり毛づくろいし合ったりそのままお昼寝したり…相変わらず仲は良さそうですね」
ーーキジ白の弥次郎兵衛くんと、茶白の喜多八くん。2匹はどんな猫ちゃんですか?
「キジ白の弥次郎兵衛は、大きな目がチャームポイントで、均整の取れた顔をしてます。結構ビビりで、怖いことがあった後にすごく甘えてくるのがとてもかわいいです。爪を切ったらおやつをもらえるとわかってるようで、おやつが欲しい時は爪を差し出す賢さもあります。
茶白の喜多八は、とにかくやんちゃで、初めて会う人でもなでられるとすぐにゴロゴロ甘える気のいい猫です。怒るとプクーッとしたり、眉間に皺を寄せてむくれたり、気持ちがいいときはニコニコしたり、表情豊かで本当に可愛い子です」
ーー大事にしてもらっているのですね…。ところで撮影後の2匹はどうなったのでしょうか…?
「撮影をやめると取っ組み合いのケンカを再開しました。出勤時間だったのですぐに家を出ましたが、外から覗いてみると、カーテンのところで取っ組み合い、そのままじゃれあいながら部屋の奥の方へ走って行ってしまいました…」
◇ ◇
生まれて間もない頃から、寂しい時も互いにずっと寄り添ってきた、弥次郎兵衛くんと喜多八くん。仲が良過ぎてケンカをすることもあるようですが、これからも2匹一緒に、飼い主さんにたくさん可愛がってもらってくださいね。
今回話題になったアカウントは、趣味のコスプレを本気で追求する飼い主、佐伯さんの本アカウント。弥次郎兵衛くんと喜多八くん専用の猫アカウントもあるそうです。
■弥次郎兵衛くんと喜多八くん専用のTwitterアカウント「弥次郎兵衛と喜多八」