「明日も必ず来てね。待ってるね」野良猫との2年の純愛物語 「お約束守ってよかったね」感動の声が殺到

はやかわ かな はやかわ かな

ついに「くーちゃん」を保護!そして…

ーー最後の日、どんな風にくーちゃんを保護されたのですか?

「昨年のTNRの後、2週間ぐらい捕獲器での保護を試みましたが、入ってくれませんでした。とにかく怖がらせたり痛い思いはさせたくなかったので、私自身の手で保護できるようにするため、抱っこの練習を始めました。最初は嫌がりましたが、抱っこができるようになった後は、ひざの上に乗ってくれるようになりました。ここまでくればもう大丈夫と確信したので、ベンチに座ってひざの上に乗せ、ナデナデしているところをゆっくり洗濯ネットをかけ、ケージに入れて保護しました。暴れることもなく、じーとしていてくれました。僕をおうちに連れて行って…と思ってくれたのかもしれません」

ーー種族を超えた「純愛」物語のようなエピソードですね…。

「私は今、『猫にゃんネットワーク府中』の譲渡会のお手伝いや、預かりボランティア、地域猫のごはんボランティアをしています。くーちゃんが終わりではありません。この先もたくさんの子たちをくーちゃんのように保護してあげたいです。他のボランティアの方も私と同じ気持ちだと思います。

地域猫活動には必ず、苦情やトラブルが発生します。難しい問題ですが、もしごはんボランティア中に様子を見にきた方がいたら、しっかり説明をします。積極的にコミュニケーションを取り始めたことで、協力してくださる地域の方も増えました。今回のくーちゃんのことを通じて、地域猫活動について少しでも理解してくださる方が増えることを願っております」

◇ ◇

「くーちゃんが終わりではありません」と、地域猫活動に対する真摯な思いを語ってくださった雨と雪さん。雨と雪さんのおうちには、くーちゃんの他にも3匹の保護猫がいます。実はそのうちの「ミミくん」という白黒のオス猫は、もしかしたらくーちゃんの兄弟猫かもしれないそうです。

「くーちゃんの隔離期間が終わり、ミミくんと対面させる日が今からとても楽しみです」とワクワクする一方、「やっと保護ができたくーちゃんとはずっと一緒に過ごしたいのですが、もしケガをしたり、緊急で保護しないといけない子がいた場合を考えると、くーちゃんには私よりも大切にしてくれる、ずっとのお家を探してあげないと…と思っています」と、雨と雪さん。

いつになるかは決まっていないそうですが、くーちゃんは近い将来、ずっと一緒に暮らせる家族との出会いを求めて、『猫にゃんネットワーク府中』さん主催の譲渡会に参加する予定だそうです。

※『猫にゃんネットワーク府中』さん主催の譲渡会は、毎月第1土曜日に開催されているそうです。詳しくは『猫にゃんネットワーク府中』の公式サイトまで。

■『猫にゃんネットワーク府中』

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