「明日も必ず来てね。待ってるね」野良猫との2年の純愛物語 「お約束守ってよかったね」感動の声が殺到

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

「昨日、約2年間公園にごはんを届けていたくーちゃんを保護しました。毎日くーちゃんに伝えていたことは、帰り際事故とかケガとかしないで、明日またベンチで待ち合わせね。必ず来てね。待ってるからね。って言って別れていたくーちゃんが、うちに来ました。保護した帰り道、嬉し涙が出ました」というつぶやきと共に、1枚の写真をツイッターに投稿した、雨と雪さん(@63NiY6yY7YDHiYk)。

もと野良猫の男の子「くーちゃん」が住む公園に毎日通い、コツコツと信頼関係を築き、ついに保護が出来るまでの約2年の日々について、雨と雪さんに聞きました。

「毎日お約束守ってよかったね」

リプ欄には、「ツイートを読んでこちらも嬉し泣きです!よかった!よかった!」「もう離れ離れにならなくて良いんですね」「くーちゃん、毎日お約束守ってよかったね」と、雨と雪さんと「くーちゃん」の約2年目の幸せを喜ぶ声が殺到。また、「うちの猫も5年前に保護しました」といった、自らも保護猫と暮らす飼い主さんたちからの体験談や励ましの声など、450以上ものリプライが寄せられました。

「病院でワクチン接種、血液検査などチェックしてもらいました。白血病もエイズも陰性。体重は5.8キロ。年齢は5歳ぐらいとのことでした。健康状態は良好」「病院の後とてもくつろいでいました。愛おしい」と、保護した後の「くーちゃん」の様子もツイートしていた雨と雪さんに、「くーちゃん」との出会いから保護までの約2年について、お話を伺いました。

ーー「保護した帰り道、嬉し涙が出ました」という言葉に約2年の思いを感じました…。

「実際は嬉し涙というよりも、嬉し号泣という感じでした。くーちゃんに初めて会ってから、また明日も会えるかなぁ?という不安がいつもありました。ごはんボランティアをしていた子が突然、姿を見せなくなったこともありましたから…。また来てくれた、今日も来てくれた…という日々の積み重ねでした。公園のベンチでよくひざの上に乗せて、寒いときはコートの中に入ってきたくーちゃんを暖めていたことが懐かしく想い出されます。今思えばあっという間の2年だった気もします…」

ーーもと野良猫のくーちゃんは去勢手術済みの印のある「サクラ猫」なのですね。

「昨年、地域のボランティア団体『猫にゃんネットワーク府中』に相談した後、団体のご協力でくーちゃんをTNR(※繁殖防止のため野良猫を避妊去勢手術後もとの場所に戻すこと)したんです。どの子もリリースせず保護してあげたいと思いますが、すべての子を保護してあげることはできません。あるとき、6日間くーちゃんが公園に来ないことがありました。あの6日間の不安とリリースしたことへの後悔は今でも忘れられません…。そこからくーちゃんを保護することを考え始めました」

ーー今やくーちゃんはすっかり甘えん坊なのだとか。出会った頃から人懐っこかったのですか?

「初めて会った頃は警戒心が強く、触ることはもちろん、半径2メートル以内に近づいてはくれず、ごはんも私が離れた後にしか食べませんでした。無理に近づかない、あまり見ない、そんな状況を数か月続け、この人は怖いことをする人ではないんだとわかってくれるようになり、少しずつ近くまで来てくれるようになりました。そこからはやっぱり『ちゅーる』ですね(笑)。『ちゅーる』は仲良くなるには最強です」

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