「もうカオナシにしか見えない」家電のパーツがそっくりと話題 メーカーも反応に驚き

金井 かおる 金井 かおる

 ある家電の電源まわりのデザインがスタジオジブリの人気キャラクター「カオナシ」にそっくりだと話題です。あらためて商品写真を見ると、ああ、もう、カオナシにしか見えない。この反応をメーカーは知っているのでしょうか。担当者に聞きました。

記事の写真に「これカオナシでしょ」

 発端は当サイト「まいどなニュース」が1月20日に配信した記事「『大同電鍋』台湾で一家に1台は本当?→メーカーに聞くと『本当です』 日本では年間6000台を販売」。公開後ネット上には「この記事の写真、カオナシにしか見えない」「これカオナシでしょ」「カオナシに見える」「カオナシだ」「カオナシの話題かと思った」などの書き込みが相次ぎました。

 カオナシは2001年に公開されたスタジオジブリの映画「千と千尋の神隠し」に登場するキャラクター。白いお面に全身を黒い布で覆ったような不思議な風貌が愛らしく、公開から20年以上経った今でもコラボグッズなどが多数発売されています。

 一方、「大同電鍋」は1960年発売。台湾の家庭には「一家に1台ある」と言われるほどの定番商品です。電源周辺は黒と白の2色のプレートに、保温と炊飯を表す2つのランプという構成。形と配色がカオナシに似ている上、並んだランプはカオナシの両目に見えなくもありません。

 人間の脳の働きには、天井の木目やコンセントの差し込み口など、3つの点や線があると顔に見えてしまう「シミュラクラ現象」がありますが、今回のケースはうり二つです。

 さかのぼって調べると、「カオナシに似てる」とささやかれ始めたのは2016年ごろから。ちょうど同鍋が日本でネット販売を始めた時期と重なります。当時のSNSには同鍋の写真とともに「カオナシに見えた。疲れているのかな」「電鍋カオナシとコラボかと思った」などの投稿がありました。

メーカー「Twitterで初めて気付きました」

 大同日本株式会社(本社、東京都千代田区)の担当者にカオナシの件を伝えると、「Twitterを見て初めて気付きました」と日本国内での予想外の反応に驚いた様子。

 「商品設計の段階ではもちろん意図的にカオナシを取り込んでいたわけではないので、我々も最初は意識していませんでした。カオナシと『完全一致』というツイートを見かけてから気付き始め、面白い偶然だと思っております」(担当者)

 担当者は「色的にカオナシと一番似ている『ネイビーブルー』は現在品切れ中ですが、2月上旬には再入荷する予定です。ファンの皆さんはぜひご検討ください。また2月には大同電鍋デザインのエコバッグプレゼント企画の予定もあります。デザイン的にカオナシがいっぱいいるように見えるかもしれません」と商品アピールを忘れませんでした。

 3月にはカプセルトイメーカー「ケンエレファント」が手掛ける「大同電鍋ミニチュアコレクション」の発売も控えているそうです。

 最新情報はTwitterの『大同電鍋公式アカウント(@daidodennabe)』で確認を。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース