「たまたま覗いてびっくり ポルカドットの大行進!みんなで連なって何してたんでしょう?」とTwitterに投稿された1枚の写真。「きれいに並んでますね」「PCR検査かな」「遠足の自由時間あるあるで、いわゆる電車ごっこではないでしょうか?」とみんなの想像力をかきたてています。
一目見て可愛いなと思うと同時に「どうしてこうなった!?」と疑問が浮かび、早速こちらをツイートされた栃木県なかがわ水遊園【公式】さん(@tnapofficial)にお話を聞いてみました。
――淡水エイが一列に並ぶ様子にびっくりしました!このような光景はよく見られるのでしょうか?
たまたま館内を歩いていたら遭遇しました。写真にある浅場にはポルカドット・スティングレイが良く固まっていますが、あんなにもみんなで並んでいるのは初めてです。撮影後すぐに解散してしまいました。原因は不明です。
――偶然だったのですね!それもすごいです。色々なストーリーを想像してしまいます。こちらのエイの様子を見た瞬間のお気持ちをぜひ教えてください。
「かわいい!撮らなきゃ!これはSNSのネタになる!」と思わず連写しました。
――実際に注目を浴びつつありますね!貴館で会えるこちらの淡水エイの生態について教えてください。
開園当初の2001年7月から当園で飼育している、ポルカドット・スティングレイ(トビエイ目ポタモトリゴン科)です。「ポルカドット」は水玉模様、「スティングレイ」はエイを意味します。美しい水玉模様と笑っているように見えるお腹で人気者で、尾の付け根に毒のあるトゲを持っています。
アマゾン川全域に生息し、成長すると最大70cmに。獲物となる魚には覆いかぶさって食べ、卵胎生のため受精した卵はメスのお腹の中でふ化し、直接子どもを産むのも特徴です。
淡水で生きるエイがいることに驚く方も多く、トンネル上をすべるように泳ぐ姿に癒されますよ。
――貴館には今、淡水エイは何匹いるのでしょうか?
ポルカドット・スティングレイが9匹、モトロが8匹、珍しい貴重な種類で国内唯一の展示であるプレシオトリゴン・ナナが2匹います。
――こちらを撮影されたのはどこのエリアになるのでしょうか?
「おもしろ魚館」内、世界の川エリアのアマゾン大水槽です。アマゾン大水槽はトンネル(水槽の内側)とアクアドーム(水槽上部・温室)の2カ所から観覧できるようになっており、写真はアクアドーム側から撮った風景になります。
アマゾン大水槽は当園の水槽の中でも一番大きな水槽(400t)で、世界最大級の淡水魚ピラルクーをはじめ、ピラニアやナマズ、エイの仲間などアマゾン川に生息する生き物を100種1万匹展示しています。
巨大魚ピラルクーや魚たちと一緒に泳ぐカピバラも人気ですが、この一件で多くの方にポルカドット・スティングレイへ興味を持っていただけて嬉しい限りです。
――淡水エイを観察する際のポイントをお願いします。
個体によって異なる水玉模様を見るなら上(アクアドーム)から、顔に見えるお腹側を見るなら下(トンネル内)からがおすすめです。アマゾン川の生き物たちと一緒にヒラヒラと泳ぐ姿をぜひご覧ください。水玉模様がハート型に見える個体もあるかも!?お気に入りの一匹を見つけてみてください。
ただ、現在こちらの淡水エイを観ることができる「おもしろ魚館」は、残念ながら2月28日(月)までメンテナンスを伴う長期休館中となっております。また公園内アスレチックも現在利用できませんが、他の施設につきましては通常通りご利用いただけます。
――なんと!!休館中なのですね(泣)。それでは、再開館後の見どころは?
再開館後には、フタユビナマケモノをはじめとする新しい生き物たちが仲間入りし、アマゾンエリアがパワーアップします。また、「旅」をテーマにした春の企画展『世界一周 魚(ぎょ)ぅ to トラベル ~川の生き物たちに会いに行こう~』が開催となります。世界中の魅力的な生き物たちに注目してください!
さらに公園内の芝生広場には新しいアスレチック遊具が登場し、屋外施設も充実しますよ。見どころいっぱいのアクアパークへ、たくさんの方々のご来園をお待ちしています!
栃木県なかがわ水遊園さんの公式Twitterでは休館中の生き物やメンテナンスの様子などを発信しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
【栃木県なかがわ水遊園 関連情報】
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