「すりおろしズッキーニが山芋の代用になる」という、幸 🇫🇷さん(@srdavi3216)のツイートが5.6万のいいねを集めて注目されました。
幸さんが現在お住いのフランスでは山芋が入手しにくいとのこと。過去にTwitterで知った情報を元に、ズッキーニで代用したら大成功だったようです。
リプ欄には、「え!驚愕!やってみよう」「目から鱗です。16年半もいて帰国してもう随分経ちますが、ずっと知らずに固いお好み焼き作ってました…」「知らなかった、、海外にすむ友達に伝えてみますー!」という歓喜のコメントが並びました。
さらに、「これは山芋アレルギーの方にもうれしい情報ですね!ありがとうございます」「それは糖質制限の民にも朗報です」などというメリットに気づきを得て喜ぶ方々も。
幸さんとご家族はこのズッキーニお好み焼きをぺろりと召し上がって「写真は撮っていなかった」そうなので、レシピやコツを伺い、筆者が再現してみようと思います。
ズッキーニお好み焼きのレシピを教えてもらいました
──ズッキーニお好み焼きのレシピを教えてください。
はい。4枚分の材料と分量はこんな感じです。
・ズッキーニ…200g
・キャベツ…4分の1玉
・小麦粉…160g
・水…160cc
・卵…2個
・だしの素…少々
※好みでチーズや豚肉などのトッピングを用意
(1)卵と水を合わせて混ぜ、小麦粉とだしの素を加える。
(2)みじん切りにしたキャベツと皮ごとすりおろしたズッキーニを加えて混ぜる。
(3)通常のお好み焼き同様に焼く。
ズッキーニの皮の緑色が気になるなら剥いてからすりおろせばいいと思います。
味付けはお好みで。我が家にはお好み焼きソースが常備されていないので(通販で買わないといけないので)、今回は醤油とマヨネーズでいただきました。
──山芋をズッキーニに変えただけで特別な作り方ではないんですね。これまではお好み焼きが恋しくなったらどのように作られていましたか?
基本的に上記のレシピのズッキーニなしで作っていました。たまにアジア食品スーパーの通販でお好み焼き粉を買います。
──ふだん、ズッキーニはどんなお料理に使われますか?
炒めものやパスタ、グラタンなどです。使いやすい野菜なので常備しています。
──日本だとまだ常備野菜とは言い難いズッキーニですが、汎用性があるんですね。このほかにもお気に入りの「代用食材のレパートリー」はありますか?
みりんは渡仏してから買ったことがありません。料理用の安い白ワインと砂糖で代用しています。
──そんな代用が可能とは! 日本にいてもみりんを切らした時はぜひ真似したいです。ちなみに「この料理に使うこんな代用品があればいいのに」というものはありますか?
ニラの代わりになるものが普通に買えるといいのになあと、餃子を作るたびに思います。こちらの「クマニンニク」(筆者注:ネギやニンニクの仲間の山菜だそうです)がかなり近いのですが、市販のものはだいたい乾燥されたものなので、少しもの足りず。山の中を探せば生のクマニンニクが採れる、春のお楽しみではあります。
──今回のズッキーニお好み焼きは5万以上のいいねがつく大反響になりました。
いつもの独り言のつもりで放ったツイートがまさかこんなことになるとは思わず、ただ驚いています。リプライや引用ツイートを通じて、山芋アレルギーの人や糖質が気になる人にも良いレシピということを知り、こちらこそ学びを得られて嬉しい気持ちです。
ズッキーニお好み焼きを作ってみました!
幸さんのレシピを元に、2枚分の分量でチャレンジしてみました。
ズッキーニは1本200gほどだったので半分だけ使用。水気の多い野菜なので、皮ごとすりおろすのも楽々でした。
お好み焼きの生地に緑色が見えるのは斬新。「ま、焼けばわからないでしょ」と気にせず進めます。
焼くときに、せっかくなので残り半分のズッキーニを薄切りにして豚肉と交互に並べました。
手順もいつものお好み焼きと同じでスムーズに焼き上がりました。生地は幸さんがおっしゃっていたようにふわふわ。おろしズッキーニの水けを切らずに入れたせいか、やや水分多めの生地になりましたが食感はとても軽やかです。
幸さん同様に醤油とマヨネーズを添えていただきました。あっさりとしていて美味しいです!「ズッキーニの味や青っぽさ」は、筆者の場合はまったく感じませんでした。
表面に焼き付けたズッキーニが豚肉の脂を吸ったところも意外なほど美味しくて、これは嬉しい発見でした。ダブルズッキーニ使い、おすすめです!
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フランスから逆輸入された、新しいお好み焼きのレシピ。皆様もぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
■幸さんのTwitterアカウントはこちら→https://twitter.com/srdavi3216