「雪だるまに1年隠れとったんか…」。くまのプーさんの年賀はがきに秘められたストーリーが話題を集めています。2021年の年賀はがきは、切手部分にプーさんが雪だるまを作っているシーンが描かれていたところ、2022年になると雪だるまからトラのティガーが登場!寅年にちなんだ演出に気付いたあすか(@CheshireS2Cat)さんがTwitterに投稿すると、「素敵過ぎます」「こういう伏線大好き」と称賛の声が上がる一方、「凍死案件」「鬼畜の所業w」と1年間も雪だるまに閉じ込めるプーさんのドSっぷりをいじるリプライも寄せられています。取材を進めると、どうもティガーは雪だるまに入っていたわけではないようです。デザインの連続性に気付いたあすかさんと日本郵便に聞きました。
実は…雪だるまをぶっ壊したティガー
あすかさんが気付いたのは1月5日。2022年に届いた年賀状の返事を出そうと、前年に届いた年賀状をまとめていた際、ストーリーがつながっていることを発見しました。
あすかさんは「ティガーずっとそこにいたの⁉︎と思いました。ティガーは目立ちたがり屋なイメージがあるので忍耐強いなと(笑)。私もデザインの仕事をしているので年単位でストーリー性をもたせるのはすごいなと思いました」と驚きを隠せません。
ところが日本郵便に取材すると、どうもティガーは雪だるまに入っていたわけではないようです。日本郵便の担当者は「2021年はプーさんが牛の雪だるまを作っていました。2022年はその雪だるまにティガーが勢いよく突っ込み、寅年の幕開けをにぎやかにお祝いしているデザイン、というわけなんです」。なんと、ティガーが1年間寒さに耐え忍んでいたわけではなく、雪だるまを盛大にぶっ壊した、と。いやいや、逆に喜んでるプーさん、寛大すぎるやろ。
来年はウサギ年!主役は誰だ
2023年はウサギ年です。2022年の年賀はがき下部のくじ番号の間のイラストでは、ニンジン畑でティガーが誰かを呼んでいます。
あすかさんは「来年はきっとラビットが主役なんだろうなと思います」と予想します。ずばり、日本郵便さん、ラビットなんですか?日本郵便の担当者は「いや、来年のデザインはまだ未定でして…」と苦笑い。ですよねえ。言えませんよねえ。
というわけで、来年の年賀はがきもストーリーが続いているかもしれません。年賀状シーズンをお楽しみに。