【漫画】アニメ映画『AKIRA』の初見あるあるを描いた漫画が話題 「全員が通る道」と共感者多数

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

「AKIRA観ました」というコメントとともに、アニメの感想をつづった漫画が話題になっています。

そのような漫画を公開したのは、ヤングマガジン、ヤンマガサードにて読み切り「やってみようシリーズ」を不定期掲載するなど、漫画家活動をされているカレーとネコさん (@kareneko02) 。

『AKIRA』とは1988年に公開された大友克洋氏原作・監督・脚本のアニメ映画。サイバーパンクな世界観と洗練されたデザインや映像美などで、今なお世界中から人気の高い作品です。

個性豊かなキャラクターも目玉の一つ。不良少年の金田、気弱な少年ながら徐々に己の力が覚醒して増長してゆく鉄雄、反政府グループのメンバーで金田たちと行動を共にすることになるケイ、背格好は子どもながら老人の顔つきのタカシ、マサル、キヨコなど、主要人物それぞれに魅力が溢れています。

そんな『AKIRA』ですが、「大友克洋全集(OTOMO THE COMPLETE WORKS) 」が2022年1月より発売されることを記念し、YouTubeにて2021年12月24日から28日まで無料公開に。

カレーとネコさんはこの機会を利用して、はじめて『AKIRA』を観てみました。しかし、観ていてある疑問が湧きます。それは、「一体誰が“アキラ”なの?」という疑問。

登場人物が出てくるたびに「これがアキラか」と予想しますが、ことごとく外れてしまいました。

実はこれ、アニメ版『AKIRA』をはじめて観た人にありがちな現象。個性豊かなキャラクターが白熱のドラマを展開するなか、肝心のアキラという人物は話題には出るもののなかなか登場しません。

そのため、「アキラが誰なのか分からない!」という声は、2chのまとめスレなど、さまざまなところで取り上げられているネタだったりもします。

カレーとネコさんのツイートのリプ欄でも、以下のようなコメントが続出していました。

「映画版だとアキラほぼ出なくなかったっけ?」
「沢山の人が通る道ですね」
「まあ『AKIRA』の謎を巡る話みたいなやつですし……」
「初見が通る道だ…! 初見ってか全員ですよね」
「AKIRAのARIKAはいずこに」

また、他にはこのような意見も。

「映画じゃちゃんとわからないので是非漫画を読んでほしいです」
「コミックならちゃんとアキラ争奪戦になるんですけどね」

原作漫画ではアキラが頻繁に登場するというのも、ファンには有名な話。

カレーとネコさんに聞きました。

――『AKIRA』を今回見ようと思ったきっかけは?

カレーとネコさん:他の漫画やアニメで『AKIRA』のパロディなどを目にする機会が多かったり、友人などから感想を聞いていたりして、興味はありつつも結局観ない日々を過ごしていたのですが、今回YouTubeで無料公開されたので、「これは!」と観ることにしました。

――見終わった感想はいかがでしたか?

カレーとネコさん:話も面白かったですが、緻密でよく動く絵に驚かされました。何気ないシーンでも人物の仕草など細かく描かれていて楽しく観られました。

――印象に残ったシーンは?ご自身の作風に影響を与えそうな部分もあったりしましたか?

カレーとネコさん:印象に残ったのは後半の鉄雄と金田が対峙するシーンですね。有名な「さんをつけろよ」のあたりです。緊張感あるシーンなのですが、金田の軽い言動のギャップで不思議な可笑しみも感じて大好きなシーンでした。僕はギャグっぽいタッチの漫画を描くので、そういうギャップなどは自身の漫画にも影響されるかもしれません。

――なるほど。漫画といえば、リプ欄で原作漫画を勧める声もありましたね。

カレーとネコさん:リプで漫画をオススメされたこともあって、すぐ本屋へ行って全巻揃えて、いま3巻の後半まで読んだところです。「アキラめちゃ出てくる!」と思いながら読んでいます、笑。

  ◇  ◇

「仕事のかたわら漫画を描いている」というカレーとネコさん。内容についてはまだ公表できないものの、今年より漫画の連載も控えているそうです。また、日頃からご自身や奥さまとの日常をつづった日記漫画をTwitterで更新しており、「フォローしてくださると嬉しいです」(カレーとネコさん)とのことでした。

■カレーとネコさんのTwitterはこちら→https://twitter.com/kareneko02

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